そんな俺を見て姉も泣いた。
お袋が帰ってきた。
大きな声で、ただいまって言う。
家族三人の食卓。
今日はカレーとサラダだ。
不味い…
姉は料理が下手だ。
洗い物や洗濯物の取り込みは俺とお袋でやる。
姉は最後の大仕事がある。
お風呂だ!
麻痺のある身体での入浴は大変だった。
二時間近くかかり、姉はヘロヘロなるが気持ち良さげでスッキリした顔になる。
次はお袋。
俺は姉と二人でお袋のお風呂を待っていた。
この日は嫌にお風呂が長い…
姉が不審に思い風呂場へ。
姉の慌てた大きな声が聞こえ俺を叫ぶように呼んだ。
お袋が倒れていた。
心筋梗塞。
呆気なくお袋は旅立った…
49日を終え姉弟少し落ち着いた。
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