姉が俺の視線に気づく。
なんとも言えない雰囲気がへやに漂う。
ごめん!
と、姉が言う。
俺は恥ずかしくてパニックになり姉に土下座して謝る。
姉の車椅子が急に動きキッチンの照明を豆球にした。
再び車椅子が動き車椅子が俺の横に来る。
姉が車椅子から乗りだしハグしてくれる。
俺は膝立ちしてハグを仕返す。
姉の匂いがする…
姉が顔を上げ俺を見つめながら頭を俺の胸に預けてきた。
頭を撫でながら、姉ちゃんと呼んだ。
姉がゆっくりと顔を上げた。
膝立ちの俺とほぼ同じ高さに、それもすぐ目の前に姉の顔がある。
俺の身体が震え鼓動が高鳴り口中の水分が無くなりハグする両手の力を強めた。
姉が目を閉じ少し顎を付きだした。
理性なんか、これっぽっちも顔を出さない。
唇を重ねた。
姉の両腕が首に回り舌が入ってきた。
俺もそれにならう。
貪りあいの口づけへ。
姉の顔が離れうつむき、いいよって小さな声が聞こえた。
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