この時代に生きてきた人の気持ちはよく理解できます。私、当時は5歳であっ
たが、住んでいた東京が空襲にあい、父は出征しており母子で父の在所であ
る田舎に疎開していました。そこには父の弟がいましたが、母は慣れない農
仕事を昼夜手伝っていました。ある夜、母が叔父さんと大きな声で喧嘩して
いたのを見ました。私が20歳になった時に、母は戦争は絶対してはいけな
い、お父さんは戦死、私達は苦労してきたのよと、生きていく為に叔父さん
に抵抗したが慰めものとなり、当時は必死であったと教えてくれました。そ
の夜、初めて母と床を一つにして寝ました。どうしても昼間の「好きでもな
い人」の言葉が気になり、今は誰か好きな人でも尋ねると、あなた彼女は
「お母さん」と返答すると、「エエーっ、あなたも」大笑い、そのまま男と
女になりました。私が結婚するまでの6年間は続きましたが、母も一年後に再
婚し幸せに暮らしています。私も物のない時代、母と愛し合った六年間、当
時を思い出し懐かしく感じました。
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