2010/03/25 17:05:41
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やがて、私達は河原へと到着しました。そしてあの時と同じ場所に、車を止めま
した。
その頃にはすっかりショウ君は黙り込んでいました。そして車が目的地で停車す
ると、いよいよだとばかりに、ショウ君は一回大きく深呼吸をしてきました。
私は辺りに人気がない事をしっかり確認し終えると、密室の車内というショウ君
との濃密な空気の中で、急速に欲求への自制が利かなくなっていきました。
「今日は、どういう事をしたい?」
私はそう問いながら手を伸ばし、ショウ君の気持ちを煽り立てる様に、太股の辺
りを撫で上げました。
「別に・・・何でもいいけど・・・」
必死に怯んだ姿を見せまいとしている様でしたが、すでにショウ君の緊張は相当
なものらしく、額から汗が噴き出しているのが分かりました。
「そう、じゃあ私に任せてくれる?」
私がそう言うと、ショウ君は頷いてきました。
全てのお膳立てが終わると、私の中でショウ君と会えなかった間の溜りに溜って
いた欲求が一気に爆発する形となりました。当初はこの間の反省から、落ち着いて
事を進めていこうと考えていたのですが、ついつい衝動を抑えきれなくなり、私は
助手席に座るショウ君へ、身を乗り出して覆い被さる様に身体を密着させました。
「あっ・・・!」
いきなり私が大胆になった事でビックリしたのか、呻く様な声をショウ君は発し
てきました。しかしそのまま、ショウ君は微動だにしなくなりました。
私はショウ君の体温を一身に感じながらも、その身体が見る見る強張っていくの
が分かりました。
「今日はたっぷり、ショウ君に色んな事を教えて上げるからね」
ショウ君の耳元で、私はそう甘い声で囁きました。
自分で言っておきながら、随分と安っぽい誘惑のセリフだと、思わず苦笑したくな
りました。しかしショウ君にとっては十分に刺激的だったらしく、どんどん息を荒
くさせていき、それに伴い密着する身体から、彼の胸郭が活発に収縮する感覚が伝
わってきました。
私はそんなショウ君の頬に、軽くキスをしました。
「っ・・・!」
ショウ君はその瞬間、思わず発しそうになった声を、寸前のところで押し殺した
といった感じでした。
「そういえば私達、キスした事まだなかったよね」
「・・・・」
「しよっか?」
軽い口調で投げた私の言葉に、ショウ君はゴクリと生唾を飲み込んだらしく、喉仏
が大きく揺れました。
「うん・・・」
やや間を置いて、引き絞る様な声でショウ君は答えてきました。
「ショウ君は、女の子とキスした事あるの?」
「別にそんな事、どうでもいいじゃん」
答えをはぐらかすショウ君でしたが、どうも私に対して見栄を張っている様にし
か見えませんでした。
ただショウ君の容姿を見る限り、さぞ学校の女の子達の関心を集めている事だろ
うと容易に想像出来ました。今までショウ君が異性に対して無自覚だったというだ
けで、例え私とこんな関係にならなかったとしても、そう遠くない将来に彼女も出
来、早い時期に色々と経験を済ませていた事でしょう。私は何気にそんな思いを巡
らせていました。
そんな事を考えている内に、いつしかショウ君と同年代の女の子達に年甲斐もな
く対抗心を燃やしている自分に気付き、私は恥ずかしくなりました。
私は気を取り直し、ショウ君の両頬に手を置きました。
「じゃあ、いい?」
強張った表情で、ショウ君はぎこちなく頷いてきました。
キス自体は、緊張でガチガチのショウ君に対し、私が一方的にその唇を奪うとい
う形になってしまいました。それでもショウ君のファーストキスの相手となった事
に、私はこの上ない嬉しさを抱きました。
キスを終えると、ショウ君はすぐさま私の視線から逃げる様に、赤らめた顔を背
けてきました。
そんなショウ君の柔らかな唇の感触が、いっそう私の中で衝動を昂ぶらせていき
ました。考えるよりも先に、私は欲望のままさらに大胆な行為へ突き進んでいった
のです。
私はショウ君のシャツの裾を掴み、一気にたくし上げました。
肌を曝け出され、ショウ君は一気に困惑の様子になっていきました。
ショウ君の身体は、いかにも成長期以前といった感じで、一見すると華奢で中性
的な体格でした。それでもサッカーで鍛えているだけあって、スラリとした身体の
ラインと、無駄なく引き締まったその肉体に、私は惚れ惚れするものがありまし
た。
そして私は、そんなショウ君の胸肌へと手を伸ばしました。
私が肌を軽く撫でると、ショウ君はグッと身体を力ませてきました。
そんなショウ君の胸へ、私はそのまま顔を埋めていきました。そしてショウ君の
可愛らしいピンク色の乳首へ、軽く唇を押し当てました。
その瞬間、ショウ君はビクッと身体を震わせました。
「くすぐったいよ・・・」
今まで黙って私のされるがままになっていたショウ君でしたが、さすがに堪らな
いとばかりに言ってきました。
しかし私はそんなショウ君の言葉を無視し、今度は舌先をその乳首へと添わせま
した。
「あっ・・・ちょっ、そこだめだってば・・・!」
甲高い声を発し、身震いする様な反応をショウ君は示してきました。
私はそのまま、くすぐる様に舌先で刺激を加えていきました。
そんな私の舌から逃げる様に、ショウ君は大きく身を捩じらせていました。
「ショウ君、敏感なのね」
すっかり悪ノリしてしまい、私はショウ君の胸を撫で回しつつ、今度は首筋へと
舌を添わせました。
「んぁっ・・・!ホントにやめてって、頼むから」
面白いくらいに、私からの刺激にショウ君は反応してきました。
「へぇ、もうやめて欲しいんだ?帰るの?」
「そういう事じゃなくて・・・」
「どういう事かな?」
私はそのまま、ショウ君の身体のあちらこちらを手や口を使って愛撫していきま
した。
初めてという事もあったのでしょうが、ショウ君は性感帯に敏感でした。私からの
刺激に、ショウ君は何度も身体を震わせ、苦悶にも似た表情を浮かべてきました。
そんな中、私はあえて股間部分にだけは手を伸ばす事をしませんでした。当然な
がら、すでにショウ君の股間は大きく膨れ上がっていました。その部分を見るだけ
で、私は欲情を掻き立てられてならなかったのですが、努めてその部分を無視した
のです。
「お願いだから、ここを・・・」
ついにショウ君は耐え切れなくなったらしく、自らの手でズボンを引き下ろして
きました。
勢いよく、勃起したペニスが飛び出してきました。
私はショウ君の身体を愛撫しつつも、肝心のペニスに対しては、指先で軽く撫で
るといった程度の刺激しか加えませんでした。
そんな私のやり方にまるで抗議でもする様に、激しくペニスは跳ねてきました。
「やめて、いやだって・・・!」
「いやなら、もう終わろうか?」
ショウ君は激しく頭を振ってきました。
「違うってば!お願いだから、ちゃんと気持ちよくさせてよ!」
泣きそうな声で、ショウ君は訴えてきました。
ショウ君にとっては、まさに生殺しといった状態だったでしょう。しかしその時
の私はそんなショウ君に対して、悪戯心というか加虐心というか、そんな感情を掻
き立てられてならなかったのです。
それまでの私は、夫とのセックスでいつもされるがままの立場であり、それが当
然だと思っていました。しかしショウ君との間で初めてリードし主導権を握る立場
となった事で、私はこの上ない優越感を抱きました。極めて歪んだ感情かもしれま
せんが、穢れを知らない美少年をまるで犯しているかの様な今の状況に、私はゾク
ゾクする程の興奮と悦びを覚えていました。