母との気まずい関係は早く修復しなければと思いましたが、事が事だけに方
法が考えられませんでした。
この際本当の事を話したほうが良いのではないかと思い、私は母と向き合う
事にしました。
「ごめんよ・・俺どうかしてた・・許してくれなんて言わないよ。悪いのは
俺なんだから。でも・・知って欲しいんだ、俺の今の正直な気持を。」
私は母を異性として意識し始めてる事を告白しました。
父が亡くなってから・・段々とそんな気持ちになっていった事・・等。
何とか理性で押さえていた欲求の事も・・。
母を想像してのオナニーまで・・。母はその全てを黙って聞いていました。
「俺どうかなりそうだよ・・このままじゃ気が変になりそうなんだ。」
母がやっと口を開きました。
「そんな話聞かされても困る・・母さん困っちゃうよ。」
「母さん・・・僕のものになって・・お願い・・父さんの変わりを俺にさせ
て欲しいんだ。」
母は再び沈黙したままでした。
「俺・・母さんの許しがなくても・・またするよ。」
私の言葉に母は首を激しく振りました。
「どうして？・・俺がこんなに苦しんでるのに・・、判ってくれなくてもい
い、母さんの承諾なんかいらないよ！」
私は一時的な感情でそう母に言ってしまいました。
でも、それは母に宣言した事に他ならないのです。
母の許しがなくても母を求める事を宣言したも同然でした。
母がそれをどう受け止めたのかはその時は判りませんでした。
母の様子に変化が表れたのはそれからまもなくの事でした。