父が帰って来なくなり、家族は祖父と母と弟と私でした。
父が、出ていった理由は、その時まで知らなかった。
私が、学校から帰ったら居間には誰も居なくて、奥の祖父の部屋から声がした、今でもハッキリ覚えてる
母が祖父に、お舅さんヤメテください。お願いっヤメテェ。と聞こえてきた
そんな母に祖父は、アイツも女作って出て行ったんだ康子、オメコ寂しいんだろう、挿れさせろ。早くしないと朋子が帰ってくるぞ、裸にされ嵌められてるの観られたくないだろう、早く嵌めさせろ。
その後、声がしなくなって、だいぶん時間過ぎたので、恐かったけど祖父の部屋に行った。
祖父の部屋の障子は開いていた。
私が観たのは母が大きく足拡げて足の間に祖父がいて、祖父が母を突いていた。
何でだか判らないけど観たらいけないんや。と思ったのか居間にかえってカバン置いて宿題した。
そうしたら祖父が居間に来て私が帰ってるのをビックリしたようだった。
朋子いつ帰ったんだ?と聞かれ
とっさに今帰ってきたとこ。
と嘘をついた。
祖父は安心した様に、部屋の方を観て
朋子が帰って来とる、いつまでも泣いとらんと早う出て来て朋子に菓子出して正男迎えに行かないか。
って奥の母を呼ぶと
母は髪を直しながら出て来て菓子をくれ、弟を迎えに出た。
祖父も母も私に観られたとは思ってないので、私も何も言わなかった。
でも夜、時々、祖父は母を祖父の部屋に連れて行ってた。
そして祖父から母ちゃん腹が大きいだろう、赤ちゃんが出来たんだ、もうすぐ生まれる。と
私が10歳、弟が7歳の時、母は妹を産んだ。
妹が生まれた日、学校から帰ると近くのオバチャンが来ていて、朋ちゃん赤ちゃんが生まれるよ。って言ってくれ母をオバチャンと祖父が両方から支えて、祖父の部屋に入って行った。
それからオバチャンの頑張りなよ力んでって声がした
母ちゃんは、あんたぁあんたぁ痛いよっ。って叫んでた
すると祖父が康子生まれるぞガンバッて儂の子、産んでくれ
なんかそんな声が聞こえてきた
それから妹が生まれた。