父は遠洋漁師で一旦漁に出ると普通に2~3ケ月は帰って来ない
港で見送る時は大変寂しい思いをした反面帰って来た時の喜びは何事にも代えられなかった
小学校3年生の夏休みの時だった母の年子の妹ミキ叔母さんに遊園地へ連れて言って貰った
叔母さん夫婦と自分と同い年の従妹サチと4人で一日中楽しく過ごし叔母さんの家で夕食をいただきサチとゲームをしていたら時刻は10時を過ぎていた
叔母さんから「泊まっていけば?」と言われたものの1人留守番をしていた母を思い出し我儘を言って義叔父ヨシオさんに送ってもらった
ヨシオさんは子供が大好きな人で暇さえあればいつも遊んでくれた父の様な人だった
ヨシオさんと家に上がると母は入浴中でシャワーの音が聞こえた
リビングで眠いのを堪えてヨシオさんに甘えて遊んで貰っている最中にバスタオル1枚巻いただけの姿の母がいつも通りに入って来た
「お母さん只今」
声を掛けると
「お帰り帰ってたの遅いからお風呂に入って行きなさい」
母は一瞥もせずにキッチンへ進み冷蔵庫からビールを出しながら応えてくれた
母はヨシオさんも一緒にいる事に気付いていなかった様だ
自分は直ぐに立ち上がり風呂場へと向かったが同時にヨシオさんも立ち上がりユックリ母の方へと向かって歩いたと思った
風呂から上がり一応身体を拭いていつもの様に素っ裸でドタドタ足音を立てリビングへ徐に入った
何故かバスタオル1枚のままの母はソファーに座ったヨシオさんに抱っこされていた
「もう遅いから寝なさいね」「今日のお話は明日聞かせてちょうだい」
母の声に素直にうなずき
「お母さんお休みなさい」
「ヨシオさんお休みなさい」
2人に挨拶をして自室へ走って行って爆睡してしまった
ヨシオさんがどんな服装だったのか裸だったのかは全く記憶にありませんが母を膝に乗せて抱っこしていた記憶は間違いないと確信している
翌日母に
「何で抱っこして貰ってたの?」
と問いかけたけど
「抱っこして貰ってなんかいないよ寝惚けて夢でも見たのかなぁ」
笑顔で茶化されてしまった
当時の母は34歳
ほぼ毎晩一緒に風呂に入っていたけど張りのある大きな胸とモジャモジャの股間が鮮明に記憶に残っている
本当に夢だったのか?
現実だったならば2人の関係は?
その日以降ヨシオさんは頻繁に訪ねて来る様になった気がするし時々泊まっていたと記憶している