先日、勇気を出して現場を押えました。7年掛かりました。現場を目撃され、途端に大泣きを始めた母が全てを話してくれました。
僕がまだ12歳だった、7年前のことです。
ちょうど家の中央にある、小さな物置き部屋。両側にはタンスが並んでいて、奥まで縦長の狭いスペースしかないような部屋です。
『圭ちゃんは、入って来んとってよ~。』と母に言われ、7歳年上で知的障害者の兄と母が二人で物置き部屋に消えたことがあったんです。それ以降も、何度か母と兄が入って行くのを目撃します。
カギも何もついてない、ふすまだけのこの部屋。このふすまを開けるのに、実に7年も掛かってしまいました。
『圭ちゃんは、入って来んとってよ~。』の、あの母の一言が結界のようになって、僕の行動を封じていたんですね。
『もお、やめやぁ~!!アホかぁ~!!』、開かずふすまを開いて僕が母を罵りました。僕は19歳になっていました。
母は服こそ着ていましたが、スカートの中は下半身丸だし、その母の上にほぼ全裸の兄が乗り、きっと腰を振っていたのだと思います。
『ダメダメ!見たらダメ!!』と母は慌てて身体を起こし、『お兄ちゃん、ちょっとどいてよぉ~!』と兄を振り落としました。
『入って来たらいかんって言ってるでしょ!!』と僕を怒る母。でも、自分でも訳が分からなくなっていたのだと思います。
少しずつ冷静になるにつれて、『ウッ…ウッ…ウッ…』と言葉を詰まらせ始め、最後は座り込んでの号泣となりました。
それから数日して、母と話し合いを持ちました。諦めたのか、疲れたのか、母は僕に洗いざらいを話してくれました。
きっと、味方が欲しかったのだと思います。その内容は、かなり生々しいものでした。母親の口から聞いたので、余計にそう思ったのだと思います。
兄の変化は17歳の頃だったと言います。ベッドの上に座り、下半身を出して、何度も腰を動かしてベッドに擦り付けていたそうです。
母が初めて目にした兄の性行動でした。目撃するとすぐに止めさせていた母でしたが、いつしか自分の手を使い、兄の射精を行いました。
それから何度か行った母でしたが、兄の将来を思い、兄に自分で行うことを教えます。最初は母が兄の手を持ち、一緒になってシゴきます。
すぐに覚えてくれると思っていた母でしたが、これには時間が掛かったそうです。それでもいつしか、兄は一人で行えるようになっていきます。
では、なぜ母は兄と性交渉を行ったのでしょうか?これには、母から納得できる回答はもらえませんでした。
僕が高校生になった頃、物置き部屋から兄の叫ぶ声を聞きます。それまでも聞いていたとは思いますが、子供だった僕には気にならなかったのですね。
この頃から、母は兄に身体を許していたのです。最初は兄を不憫に思って始めたのかも知れません。好奇心から始めてしまったのかも知れません。
もう、それは母の口から聞くことはないでしょうねぇ。