それを初めて聞いたのは全くの偶然でした。
性に目覚めてから、それが両親のセックスで母の喘ぎと
知ってから、聞き耳をたてるようになりました。
母は、かなり声を押し殺していましたが、襖一枚だけで、
風通しの為に、襖と天井の間に壁もなかったので、
小さな声まで聞こえていました。
真っ暗で静かな部屋に豆電球がつくと、営みが始まります。
衣擦れの音に混じって、時折
「うーん。」と言う声が聞こえる程度から始まりますが、
母はほとんど喘ぎません。
「はぁー」とため息より少し大きめの声が混じりだします。
袋を破る音、その後「うっ・・」と呻く声。
暫くの沈黙のあと、
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」と激しい呼吸。
「うううっ・・」といきむ。
沈黙
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」とまた、激しい呼吸。
呼吸が
「はっ、はっ、はっ・・」と短くさらに激しくなります。
いきみと、短く激しい呼吸が続きます。
呼吸が
「ええわ、ええわ、ええわ」と言葉に変わります。
沈黙していた父が小声で
「出る、出る。」それに合わせて、
「あかん、いく、いく、いく、いく・・・」
その後、暫く激しい呼吸がし、やがて落ち着きます。