夜中に隣室から聞こえる母の苦しそうな声が、
営みによる喘ぎ声だと分かったのは中学生になってからでした。
そのうち、「今夜する」というのが分かり出し、寝たふりをして
聞き耳をたてていました。
最初の方は、衣擦れの音くらいしか聞こえませんが、
「あっ」と一声だけし、「はぁ~、はぁ~」と
少しだけ荒めの息がします。暫くすると
「うっ、ん」と静かな喘ぎ声が混じりだします。
息が前より激しくなってきます。
「イイ、お父さん、そこ」
息遣いが「はぁ、はぁ」と荒く、早くなります。
「うっ、ん、うっ」と静かに喘ぎます。
「あっ、イイそこ、お父さん、イイ」と少し大胆に声を
出し始めます。
父が「入れるぞ」と小声。
「あぅ、あっ、あっ」「はっ、はっ、はっ」と
小刻みで激しい息遣いに変わります。
「イイ、お父さん、イイ」
今までは、父の一物を迎え入れながらも、隣室で眠る
息子に気遣う母が、このころから、一人の女に変わります。
激しい息遣い。
「イク~、ああ、イイ」と大胆な母。
「お母さん、まだ、我慢、我慢」と父
「あぁ~イク、イク」
最後に一際大きく「あっっ」と母の喘ぎ。
その後、しばらく余韻のあと、ティッシュの音が。