私が未だ小学三年生の頃、四十年ぐらい前の追憶です。
世間では、バブルと騒がれてる時代。
私の田舎では都会とは違い、平凡な日常が繰り返されていました。
農作業で真っ黒に日焼けした母親。
農業だけでは生活も苦しく、父親は力仕事で毎日、現場で働いてました。
秋の収穫も終わり、閑散とした田畑の道を歩いて学校から帰る私。
家に帰ると玄関や窓は開け放たれたままだが、母親の姿は無かった。
さほど気にも止めずに、私は着替えを済ませると外に出る。
買って貰ったばかりの自転車に跨り家を出ようとした時に、農作業小屋に人の気配を感じた。
母親が居るもの…と思い小屋に近づくと話し声が聴こえる。
聴き覚えの有る声で、でも!このまま踏み込めない事を直感した私は、外で聞き耳を立てた。
微かに漏れる声は、何か抗う雰囲気。
その声は間違いなく母親で、もう一人は従兄弟の声だった。
二人の会話は普段に聞いた事のない内容だった。
当時の私には理解出来ない内容だったが、被虐的な男女の会話だと言う事は理解出来た。
小屋には入り口が有るだけで、窓と言えば壁の高方に明かり取りのガラスがはめ込んで有るだけ。
小屋の軒に立て掛けて有った梯子に私は足を掛け、慎重に一段ずつ登った。
ガラス越しに中を覗く。
汚れたガラスに薄暗い小屋の中。
ぼんやりと見えた母親の姿は裸だった。
衣類は近くの機械や箱の上に置かれてある。
裸の母親は両手で前を隠し横を向いている。
そんな母親の前で従兄弟も服を脱ぎ始めた。
当時、高校生だった従兄弟の肉体は、鋼のように隆々としていた。
それよりも、何よりも驚いたのは従兄弟の股間だった。
日焼けしてない下腹部に赤黒く突き出る従兄弟の物。
それは、肉体とは別物のように思えた。
裸に成った従兄弟は、母親の腕を掴み引き寄せて行く。