あれは俺が中1の夏休み、暑い日が続いたせいもあるのか部活のテニスで具合が悪くなって熱ぽくなったので、家に帰ってきたときのことです。
今考えても変な感情がよみがえってきます。
父も今日は仕事休みだし、高校1年の姉も家にいるはず。
ただだいま。といっても声の反応はなかった。誰もいないのかなと思った。
とにかくののどが渇いていたので、冷蔵庫を開けて飲み物を探し飲み始めた。
父と母の寝室から変な?声が聞こえた。
痛いよ、痛いよ。もう少しだ、もう少し我慢しな。
胸だいぶ大きくなったな。くすぐったいよ、そこやだよ。
もう少しひらいて、そうもう少し。
恥ずかしいよ、恥ずかしいよ。
あったかくて気持ちいいよ。気持ちいいよ。もう少しだ。行くぞ。
父と姉の声が混じって聞こえてきました。
当時の俺はまだ、なにが部屋の中でなにが起こって(なにが行われているのか)わからなかった。
麦茶のペットボトルを持ちながら、父と母の部屋の前までいき鍵のかかっているドアの前で、
「姉ちゃん、姉ちゃん、どうしたの?具合でも悪いの?」
反応はありませんでした。
もう一度、どうしたの? って聞いても反応はありませんでした。
気になって、もう2~3回問いかけをしたとき。
姉が出てきました。
下はパンツ1枚で、上はグリーンのTシャツで胸を隠した姿で(Tシャツは胸を隠すだけで着てはいませんでした)
姉の白い太ももとTシャツで隠したブラジャーの紐が少し見えたのを今でも覚えています。
俺;ねえちゃん、どうしたの?
姉:暑かったので脱いじゃった。暑い、暑い。
姉は泣き顔で俺にゆうと、小走りに自分の部屋にかけ込んで行きました。
あれから10年。姉は昨年結婚し今秋には出産予定です。
あのときなにがあったのか、姉に聞いてはいません(聞くことはいまだにできません)