日頃ほとんど会話らしい会話が無い母と兄
「お母さんのこと嫌いなの?」
いつの日だったか一度だけ兄に聞いたことがある
「別に、普通だろこんなの」
と兄
普通じゃないから聞いたんだけどなぁ
そんな私の憂いを余所に彼らは・・!
丁度一月前の夜、私がトイレに行くため母の寝室の前を通りがかると・・・
「あ、あああっ、マサト凄いの、凄いいいいっ」
母が兄の名前を含めていやらしい声をあげていた
「・・・・・・・・」
兄が何か話している、けど声が低すぎてよく聞き取れない
ギシギシギシギシギシ・・・
ベッドの軋む音が激しくなり
「うぉ、うおおおっ、マサト早く、早ぐうぅぅ、あ、あっ、おおおおっ」
ああ成る程、そういうコトなんだ
家族仲良くを夢見て、母と兄の“和”を望み、初詣の時も一番にそれを願った私が馬鹿だった
とっくに“仲良し”だったのね!!