俺は、下着を手に、急いで帰ると、慌ただしく下着の包装を破った。
そこには、コンビニで買った、黒のショーツ、パンティストッキング、スーパーで買った、ピンクとブルーのブラジャー、同じ色のティーバックショーツがあった。
俺は、ピンクのティーバックショーツに足を通した。そして、同じ色のブラジャーに腕を通した時、股間は完全に勃起していた。黒のパンティストッキングを穿く頃には、ティーバックの前部は、染みが拡がっていた。自分自身が、女性になったような錯覚に陥り、淫らな妄想を描いていた。手は内股をなぞっていた。
俺は、親父の嗜好が解った気がした。
下着姿のまま、ソファーに座り、どうやって親父に会おうかを考えていた。
何れにしても、放っては置けないから…。
俺は、夕方近くになって親父に電話した。
今夜、行ってもいいかな?
う~ん?…
親父の返事は、曖昧だった。
都合悪ければ、止めるけど…。イヤ、別に都合が悪い訳じゃないから…。
何か、躊躇っている。
俺は、腹を決めていたから、親父に、
俺は、
見てしまったよ…。
と言うと、
そうか…解った…。
と観念した様に答えた。
俺は、夕方近くに、自分も下着姿まま、ティーシャツをはおり、ジーンズを穿き、ダウンジャケット姿で親父の家に向かった。
慣れない下着が、身体中を刺激していた。