中学2年の頃、特別に優秀でもないし問題児でもなかったのにウチにはよく担
任の先生が来ていた。俺がウチに帰ってくると、「おぉ、お邪魔してるぞ。オ
マエの進路でお母さんと話し合っててな」と告げるのは、もろに体育会系の先
生は30代半ば。「そぉよ、いろいろ教えてもらってたの」という母は39歳
だったと思う。ノーブラで胸ポチしていた。その日だけじゃなく、いつもだっ
た。先生だって男なんだからそれぐらい気を遣えよ、みたいなことを感じてい
たと思う。
だけど。先生がいるのにノーブラなんじゃなくて、先生が来た結果としてノー
ブラ胸ポチだったんだってことに気付いたのは学校で噂になったから。すごい
悲しくて、すごい恥ずかしかった。
ほどなく両親は離婚した。親父は俺に「お父さんの仕事の都合だから許してく
れ」と頭を下げた姿を今でも覚えている。俺は親父と一緒に引っ越し、転校し
た。当時40代そこそこだった父だが、背も低く小太りで頭髪も薄かったの
で、バブリーな女からは見向きもされなかったに違いない。しかし定年を迎え
たのを機に会社にいた派遣社員の女43歳と再婚した。絶対に幸せになっても
らいたいと思う。
ただ、夜の生活を営むときにテレビの音を大きくするのはゴマカシにならない
から(笑)。実際、義母のエッチな声とテレビの音は見事なまでに分離されて
いるから。