この時期になると思い出す小学2年生の断片的な記憶があります
近所の臨海公園プールに当時はまだ話題だった造波プールがあった
小学校のプールも解放されてたがルールも厳しくて臨海公園プールは
日曜も営業して幼心に憧れで母親に必死にねだって連れてもらっていた。
当時レジャープールはまだ少なく今とは比較にならはいほど混雑していた
日曜も造波プールは定めた時間に運用されため一層混雑した
いつものように浮き輪に入って母に押されて足の届かない位置で
波を待っていた。いよいよ波が起きて子供たちから歓声があがった
僕も来る波に乗るような感覚をいつものように楽しんでた。
母もこのときばかりはいつも笑顔だった。
僕はいつものようにふと母親を見た。
この時ばかりはしばらく造波に集中していたと思う
また振り返ると母の左右にいた中年?の二人の男を睨んでたのが目に入った
しかに睨み返された様子で母はうつむいて目を閉じたのが不思議だった
幼心でも気になって見ると波の上下で時折見える母の後ろから母の身体を
抱くように胸に手が廻ってる男と母を挟み込むように密着する二人の男が
いた。そのころまだ「痴漢」という単語も意味も知らない子供ながらに
何かがおきてることは感じた。
でも母は怒ったり声を出したりしなかったので危機感は感じなかった
だが母は「今日は早く帰ろう」とさかんに言ったのが不思議だった
ただあれ以来母は「造波プールはお父さんといきなさい」の一旦張りで
母親と行ってる友達が羨ましかった。
今考えると相当に強制的な悪戯をされたのだと思う。