「せっかくの休暇で悪いが、仕事を頼む。急用なんだ」滞在先の旅館で社長が
言った。旅館には社長と私達の家族が滞在していた。「奥さんと息子さんは私
が面倒を見るから、君には悪いが仕事を頼む、相手は大事な得意先なんだ。だ
から若い社員には荷が重い。君が行って助けてやってくれ」と、社長は父に
言った。社長の言い付けには逆らえない。父は渋々と車に乗って箱根の旅館を
離れた。
その日の夜、私達親子は社長と一緒に部屋で夕食をした。41歳になる母は社長
のお酌をする羽目になった。食事が済んだら小学生の私が次の間で寝かされ
て、部屋には社長と母が残った。母達が居る部屋と次の間は襖で仕切られてい
たが、母は襖を閉めなかった。そして、一時経った頃である。
軽いノックの後にがらりと引き戸の音がして、旅館の部屋に初老の男が入って
きた。男は社長と母の前に座って、丁寧に挨拶した。それを見た社長は「ああ
ご苦労様 今日はここでやってもらうぞ」と言うと、部屋の奥に布団を敷い
て横たわった。男は社長が指名して呼んだマッサージ師である。
「おぉ~極楽極楽、やっぱり君じゃないとだめだ、腕が違う」と、社長が言
う。「う~ん う~ん」と、時折唸る様な声を漏らしながら、社長はマッサー
ジを受けた。「奥さん、このマッサージ師は最高に腕が良いんだ。後で奥さん
も揉んでもらいなさい。楽になりますよ」
それを聞いた母は、「でも、恥ずかしいですわ。わたし、マッサージの経験は
ありませんの」と言葉を返した。
「何も恥ずかしがる事はありませんよ。普通のマッサージですから、やっても
らえばいい」と、再度社長に言われると、それでも母は首を横に振った。
「ああ、奥さんは私が居ると恥ずかしいのですか。私は部屋に戻りますよ。だ
から、気兼ねなく、やって貰えばいい」と、社長は母に告げると、部屋を後に
した。社長の部屋は私達の隣である。
社長が隣室に姿を消すと、母はマッサージ師に促されて布団の上に横たわっ
た。そこは、先ほどまで社長がマッサージを受けていた布団である。「お客
様、丹前は脱いで浴衣でお願いします」と言われると、母は恥ずかしそうに丹
前の紐を緩めて、浴衣姿になった。
「やっぱり恥ずかしいですわ わたしマッサージは本当に初めてですの」と母
が言うと「お楽にしてください 女性のお客様も多いですよ」とマッサージ師
の男は母に言った。男が母の首筋を揉み始めると、母は無言で目を閉じた。
私が居る部屋からは、母の全身が見えていた。母はこちらに背中を向けて施術
を受けていた。マッサージ師の手が母の首筋から肩にかけて揉みほぐす。やが
てマッサージ師の手は上腕部に異動した。母は目を閉じてじっとしていた。
母は「う~ん」という声を漏らした。「わたし凝ってますか?」と母がマッ
サージ師に訊くと、「お客様は柔らかいですよ まだお体がお若いですね」
と、マッサージ師は母に世辞を言った。
マッサージ師の手は、母の肩胛骨に沿って揉みほぐした。その手は二の腕を揉
み込むと背中に移動した。マッサージ師の手が背中を上下する度に、母はピク
リと身体を反応させた。男の手は、震わせた親指で母の背骨に沿って圧迫す
る。そしてその手は、豊かに盛り上がった母の腰を揉み始めた。
マッサージ師は、掌を母の腰に押しつけて、掌底で腰骨の上部にある柔肉を震
わせた「う~ん う~ん」と母が声を漏らすと、マッサージ師は母の顔を覗き
込んだ。
やがて、母の腰を揉んでいた男の手が下半身に移動した。母の太股が、マッ
サージ師の手で丹念に揉み込まれる。母が「う~ん う~ん」と声を漏らす
と、マッサージ師の手が徐々に腿の内側に移動した。
「ああ~っ そこ~くすぐったいです~くすぐったいです~」と母が言うと、
「くすぐったさを我慢してると心地よくなりますよ・社長には特別マッサージ
で依頼されてますから・まだまだ先が長いです。たっぷりとマッサージを堪能
してください」とマッサージ師は答えた。「特別マッサージって、何の事です
の」と母が訊くと「いや、その、女性専用フルコースの事です」と、マッサー
ジ師は質問をはぐらかしてしまった。
「女性専用って、どういう意味ですの」と母が訊くと、「男性と女性は身体が
違いますから、症状も違うんです。乳凝りとか生理不順とか月経痛とか、お身
体の悩みも男性とは違います。だから、女性には女性用のツボを押さえないと
意味が無いんです」と、マッサージ師は説明した。「今はまだマッサージの導
入部分です。筋肉をほぐして血行を促して、本格的なマッサージに備えている
んです。それが済んでから、お客様は本当の心地良さを味わうのです。どうか
私に任せてください。きっと素晴らしい体験になると思いますよ」マッサージ
師はそこまで言うと、横向きに寝た母を促して、身体の向きを反転させた」
布団の上で身体が反転すると、母の顔がこちらを向いた。母は少し恥ずかしそ
うな顔で私の方を見た。「まだ起きてたの、あなたはもう寝なさい」と母は私
に言ったが、なぜか襖は閉めなかった。この時母は、襖を開いていた方が安全
だと思ったのかも知れなかった。
マッサージ師は、母が姿勢を変えるときに乱れた浴衣の裾と襟元を整えた。そ
して、再び上半身からマッサージを始めた。低い枕に頬を埋めた母の顔には、
恥ずかしそうな笑みが浮かんでいる。やがてマッサージ師の手が腰に降りる
と、母は聞いた事もない様な声を漏らし始めた。
「あぁ~ん あぁ~ん」と、母は声を漏らす。「ああっ そこっ ああっ」
と、母は声を出すと、困惑した様な表情を見せた。マッサージ師の手を見る
と、先ほどまでの揉み込む様な手付きではなくて、やさしく撫でる感じで母の
身体に触れていた。母の顔は、うっとりと優しい笑みが浮かんでいる。
やがて、「はぁ~っ あぁぁ~っ 先生・・くすぐったいですわ・そこ・・く
すぐったいですわ~」と、母が身を捩り始める。するとマッサージ師は「布団
を掛けた方がいいですね、お子さんに手元は見せない方が良いでしょう」と
言って、母の身体を薄い夏布団で覆ってしまった。
「俯せになってください」とマッサージ師が母に囁くと、母は素直に身体を動
かした。母は、枕に顔を横向きで乗せると、ほとんど顔が隠れる程にまで布団
を被ってしまった。マッサージ師の両手が布団の中に潜り込んで、母の背中を
撫で始める。母の身体はクネクネと左右に揺れて悶えた。
母は、顔の前に置いた手をきつく握っていた。時折母は「う~ん う~ん」
と、うめく様な声を漏らした。マッサージ師の手は、母の脇の下から腰にかけ
て、スルリスルリと撫でている。母は口から荒い吐息を漏らして、時折啜り泣
く様な声を出し始めた。
「どうです 少し心地よくなってきましたか?」と、マッサージ師は母に訊い
た。母が答えずに沈黙すると、「まだまだ。こんなもんじゃないですよ」
「これから先は、お子さんには見せられません」と、マッサージ師は母に囁い
た。「明かりを完全に消させてください、私は盲目なので何の影響もありませ
ん。それに、お母さんだって暗闇の方が堪能出来ますよ」
マッサージ師が明かりを消すと、部屋は暗闇になった。母の方を見ても、ぼん
やりと布団の盛り上がりが見えるだけで、母の顔は完全に隠れてしまった。
「枕元にタオルを丸めてありますから、それを口に当ててください」と、マッ
サージ師が母に言う」母は何も答えず沈黙していた。
やがて、マッサージ師は母の背後に回り込んだ。 薄い布団を男が捲ると、男
は母の尻を両方の掌で挟み込んで、尻肉を内側に寄せる感じで揉み始めた。忽
ちに母は、息を荒げて身をくねらせ始めた。
「あっ・そこは・ああっ・先生・・恥ずかしいわ」「先生・・くすぐったい・
くすぐったいわょ~」「ああっ・くすぐったい・先生・そこは・・あたし・あ
たし・・」
マッサージ師は母の尻肉を内側に寄せる動作を繰り返した。それは、掌で円を
描く様な動きである。母の尻肉は内側に寄せられたかと思うと、次の瞬間に尻
肉は、マッサージ師の掌を弾力で押し返した。量感ある母の尻がマッサージ師
に捏ねられて形を歪めると、母は堪らずに声を出した。
「あぁっ あぁっ 先生 そこは そこは 恥ずかしい 恥ずかしいわっ」
母は、感覚に耐えきれずに悶絶した。やがてマッサージ師は母の太股を少し開
くと、近くにあった枕を母の股間に差し込んだ。そして、再び尻を上から揉む
動作を繰り返えした。
母は股間に当てた枕を内股で強く挟み込み、尻を上下にクネクネと動かした。
それを見たマッサージ師は、尻を覆っていた浴衣の裾から掌を尻の割れ目に差
し込んで、そこを小刻みに震わせた。
「あぁっ 先生 あぁっ そこはだめよっ わたし弱いの くすぐったいわ
くすぐったいわよー」「ああ~っ あたし弱いのっ そこはダメなのよ~ 先
生 ああっ ああっ くすぐったいわ~」
母の腰から尻にかけての部分は、分厚く漲っている。その尻が、制御不能の感
覚に支配されて動き始める。母は、尻を左右に揺らせたかと思うと、太股に挟
み込んだ枕で股間を擦りつけた。マッサージ師は腰の仙骨辺りを左手で押し撫
でると、尻の割れ目に差し込んだ掌を震わせ続けた。
「安心して下さい。私は目が見えません 部屋は暗い筈ですから、お子様にも
お母様は見えませんよ。だから、安心して堪能して下さい」「もし声が出そう
になったら、タオルを丸めて口に当てればいい」