当時、高校二年だった私は、親友だと信じていた同級生に裏切られ、
巧妙な策謀に操られるようにして母を無理やり犯してしまいました。
それは七年前の出来事でした。
ある日を堺に、傍目から見ても異様なほど父と母の仲が悪くなりました。
それから一ヵ月後、両親は離婚しました。
私は母について行きたかったのですが、結局父と家に残ることになり、
母は隣町にアパートを借りて一人で暮らし始めました。
私にはどうして両親が離婚したのか、その理由がまったく分かりませんでし
た。
父とは完全に縁の切れた母でしたが、私にとっては母親に変わりなく、毎週母
のアパートを訪ねて夕食を食べていました。
母は私に、
「いつも寂しい思いをさせて、ごめんなさいね」
と言うばかりで、離婚の理由については決して語ってくれませんでした。
二ヶ月くらい過ぎた頃、私と親友がゲームセンターで遊んでいると、
一見して不良とわかる別の学校の生徒に声をかけられました。
そいつと私の親友は顔なじみのようでした。
高校に入ってから知り合った私の親友は大学受験を目指す普通の高校生でした
が
中学の時はかなり荒れていたそうで、そいつとは当時の不良仲間だったそうで
す。
そいつは
「裏ビデオを買わないか」
と誘ってきました。
私たち高校生の間ですらもう裏ビデオなど珍しい物ではなく、たいして興味も
無かったのですが、
親友の昔の仲間の顔を立てて、とりあえずどんな物か見に行くことにしまし
た。
連れて行かれた所には、もう一人不良とわかる高校生がいて、
そいつは良く言えば大人びており、悪く言えば狡猾そうで蛇のような奴でし
た。
そいつは
「ジャンルはOL物と人妻物がある・・・サンプル見て気に入ったら買ってく
れ・・・本物のレイプビデオたぜ・・・ククッ」
と薄気味悪く笑いました。
サンプルはそれぞれ五分程度で、音声はなく、しかも女性の顔が映らないシー
ンばかりでしたが、
抵抗する女性の衣服を剥ぎ取り、無理やり挿入する局部のアップは非常に迫力
がありました。
私は人妻物のサンプルの途中から、ショックで呼吸が苦しくなり、
親友に気付かれないように平静を保つのに必死でした。
サンプルが終わった後、
「おすすめは人妻物だぜ、四十歳くらいのオバンだけど、すげえ美人だし、ま
ともな家庭の本物の人妻だぞ」
と、得意そうに言って、
「売物には女の顔も音声もきっちり入ってるからな、値段は一本二万円だ」
と、蛇のような目を私に向けました。
その時、私は気が狂いそうになりながらも、どうか親友がそのビデオを買わな
いようにだた祈るばかりでした。
私と親友は値段の高さを理由にその場を去りました。