私が母の不貞を知ったのは、母が自宅で書道を習い始めてから数ヶ月後の事
だった。不貞に気づいたきっかけは、奥の部屋から戻る母の姿に異変を感じた
からである。髪が解れていたり、顔の表情が艶めかしかったりして、母は情交
の痕を隠しきれなかったのである。
既に40歳を越えた母の肉体は、書道家との情交で深い快感を教え込まれたに違
いない。そして母は、忽ちの内に「やめられない身体」にされてしまった。
美人で教養もあり、清楚で貞淑だった母を狂わせた性の快楽。それを母に教え
込んだ書道家は、週に一度だけ家に来ていた。
書道家との深い性交の味を知ってしまった母が、週に一度の情交で満たされる
筈がない。この頃の母は、肉欲の虜にされて悶々とした日々を過ごしていたと
思われる。そして・・そんな母は、書道家から自慰の道具を与えられて、昼間
から自慰に耽るようになってしまった。
思い出したくもないが、私は母の自慰を何度目撃した事だろうか。下半身を剥
き出しにして陰部を弄る母の姿態。それを見た時の絶望感は、とても書けるも
のではない。実の母が淫らの限りを見せて悶え狂う姿。それは、通常の精神な
ら正視できる筈がないのである。
しかし・・あろう事か、そんな私を救ったのもまた、母の淫行為だった。ある
日の事、覗き見る母の姿があまりにも淫らだったが為に、私は不覚にも勃起さ
せられてしまう。そして私は・・夢中でペニスを扱いて、母の自慰で射精し
た。そして私は、その日以来「母覗き」での自慰行為がやめられなくなった。
母の自慰。黒い陰毛に隠れた「膨れ突起」を弄って身をくねらせる母。自慰に
狂う母は、いつも目をきつく閉じていた。全身を硬直させて絶頂に達するま
で、母の目は閉じられたままだった。快楽の行為に没頭する母は、辺りの視界
を極端に嫌っていた。
暗い部屋に籠もって狂乱する母。その時の母は、意識の中で書道家のペニスに
突かれていたのだろうか? 自分で性器を弄る孤独な快感が佳境に入ると、母
は全身を硬直させて、激しく腰を持ち上げた。その時の母は、想像の中で書道
家の性器に貫かれていたに違いないのだ。そして母は・・少なくともしばらく
の間は、覗いている私に気が付かなかった。
やがて私は、母が見せる日常の仕草の中にすら、欲情の印を見るようになる。
訳もなく俯いたり、あるいは、母がふと溜息を漏らしたりすると、私は敏感に
「あの兆候」を感じ取った。そして、そんなときの母は、少し頬を赤らめて、
目付きすら変わってしまう。
母の体内で満ち始めた肉欲の潮。それは、残酷なまでに母の理性を奪い取っ
た。母は、全身を仰け反らせる程に淫絶な自慰の虜になった。そして母は、そ
の事によってしか肉欲から逃れられなくなってしまう。
母の淫欲は、凄まじい勢いで増殖した。自慰の回数はその頻度を増して、時も
場所も選ばずに独淫に耽るようになる。そして、母が行為の間に見せる姿は、
さらに猥褻を極めた。
母は、あらゆるやり方で自らの肉体を弄り続けた。その度に、母は激しく女体
を悶絶させた。自慰のやり方は様々で、畳の部屋で座布団を股間に挟み腰を蠢
かせたり、俯せに寝て尻をくねくねと上下させたり、そうかと思うと、指で感
覚の中心を、驚く程に長い間責め続けたのである。そして、母の荒い吐息や痙
攣する腰つきは、覗いている私の性中枢を激しく刺激してしまう。かくして、
自慰で悶絶する母の女体を覗く行為は、私の日常的な行動となってしまった。
そして、見境の無い母覗きに狂った私は、遂に母に気付かれてしまう。
この頃の母は、深く悩んでいたのだと思う。自慰を覗かれていたからには、書
道家との行為も見られていたと思うのが自然である。そして母は、既に肉欲の
虜にされていたのである。
結局・・母は自慰も不貞も止められなかった。
覗かれている事に気付いてからの母は、トイレに籠もって自慰に耽る事にな
る。書道家に貰った「あの道具」を使って・・?
母が書道家から与えられた自慰道具。それは、牛乳瓶程の太さがあった。そし
てそれは、黒い男性器の形をしていた。道具は電動式で、スイッチを入れると
唸り音がする。そして母はそれを、あの部屋に隠し持った。
そして、遂に・私は母の不貞現場を目撃してしまう・・