当時の夏バテ防止として、昼寝をする事が普通だった。
その当時には何の娯楽も無く、何時ものように母親と昼を済ませると、奥の座敷でゴロリと横になる。
二間続きで両縁側、障子や襖は夏障子に入れ替えられていて網を通して抜ける風は座敷の中央では涼しく感じた。
横になる私に母親は、団扇を扇いでくれる。その風が心地よく、いつの間にか眠りに入ってしまう。目を覚ます頃には、母親は何時ものように居間で和裁の仕立ての仕事をしている。
その日も、目を覚まし喉の渇きを感じた私は台所に行き水を飲もうと思った。
台所から更に奥まった場所に風呂場があり、私が台所に入ると開けっ放しの脱衣所入り口に裸の母親の姿が見えた。
水浴びでもしたのだろうか、タオルで身体を拭いている、普段に母親の裸を見る事など無かった私にしてみたら、ドキドキしてしまう光景だった。
小柄で細身な母親、形の良い小振りな乳房、ツンと上を向く小さな乳首、前屈みになり太腿から足の先までを拭く母親が上体を起こすと、股間には立て長の恥毛が見える、微かに女陰の筋までもが見えた。
私は子供ながらにも母親の裸体に見取れてしまう、母親はタオルを持ったまま、不意に横を向く。
そして直ぐに向き直ると顔を臥せる。
最初に誰かの腕が見え、次に母親と同じように体を拭く男が現れた。
母親は俯いたまま側の衣服に手を伸ばす、男はタオルを首に掛け母親の乳房に触れて行った。
母親は衣服を手にしたまま顔を歪める、乳房を揉む手が、いきなり下腹部に伸び母親の股間を弄り始めた。
表情を歪めたままの母親の唇が時折半開きになり母親の下腹部が、男の手で緩やかに揺れ動く。
母親は男と向かい合うように立ち位置を変えると、男の物を手に握って行く。
当時、父親と風呂に入っていた私は父親の物は良く目にしていたが、それは父親の物とは、まるで別の物のように思えた。
二人は互いの手の位置を見下ろすように下を向きながら男が声を掛けるのだろうか時々、母親は頷く仕草。
暫く続いた後に手は離れ母親はスリップを頭から被り続けてワンピースを見に着けて行った。
最後に屈みながら下着を履く、私は咄嗟に眠っていた座敷に戻った。
脱衣所から母親が現れ後に続くように現れたのは、私の従兄弟だった、私とは十歳ぐらい離れていて従兄弟は高校一年生だったと思う。
従兄弟はそのまま出て行き母親は私の様子を伺い居間に戻った。