目をきつく閉じて全裸で自慰に耽る母。畳の上には、母の着物と肌襦袢が乱雑
に脱ぎ捨てられている。母は、人差し指と中指で陰唇上部の突起を挟み込ん
で、そこに小刻みな震えを送り続けた。母は指先を細かく振動させて、凝った
淫の中心に刺激を送り続けた。そして、指を肉の裂け目深くに差し込むと、淫
液を掬い取っては突起に塗りつけた。私は、波のうねりのように揺れ動く母の
女体を、行為の意味も分からぬままに呆然として眺めた。
母の腰と尻は、畳の上で身も世もなく蠢いた。痙攣した腰は、天井に向かって
激しく突き上げられた。持ち上げた腰を畳に落とすと母は、喉の奥から絞り出
すような呻き声を発した。
「恥ずかしい~恥ずかしいよ~」と、母は震える声で羞恥を訴えた。しかし、
母は羞恥の源泉である指の動きを、既に止める事が出来なくなっていた。
欲望に興奮した男の視線。幼いとは言え実の子に見られながらの自慰行為。自
らの指がもたらす抵抗できない快感。この時の母の心中は察して余りある。
母は、絶望的な羞恥を忘れる為に、更なる羞恥を味わう必要があった。そし
て、母の熟し切った女体は・・その事が十分に可能だった。
母は狂乱した。激しく身をくねらせては、快楽の声を出し続けた。夫以外の男
の前で、幼い子供の前で、これ以上は無いくらいに淫らな行為を強要された
母。貞淑な妻として、優しい母親として生きてきた母が、白昼の明るい部屋で
自慰させられている。欲望にぎらついた視線を浴びながら悶絶する母の姿は凄
絶だった。
もしかして、父との性行為でも慎ましやかだったかも知れない母。その母が
やっていた秘密の行為。それがオナニーだった。そのオナニーを、母は強要さ
れた。私は母のオナニーを何度も目撃している。しかし、これ程までに凄絶な
自慰はあまり記憶に無い。おそらくは母にとって、見られる事は人格を否定さ
れる位に強い羞恥であり、その羞恥から逃れるためには、更なる強烈な快楽が
必要だったのだと想像できる。
母は悶絶した。絶え絶えの息づかいの中で、母の女体は悶え狂った。畳にこす
れて皮膚が傷つくのではないかと思う程に、母は背中を畳に擦りつけた。そし
て、淫らな腰を痙攣させると、それを激しく上に持ち上げた。その間にも母の
指は、一時たりとも性器を離れない。母の指は淫の突起に小刻みな震えを絶え
間なく送り続けたのである。
しかし・・母の指が絶頂に向かって加速すると、突然に母は行為を中断させら
れてしまう。
男の手が伸びてきて、快楽の中心を刺激する母の指を淫部から離してしまう。
「いゃ~っ やらせて~ もっとやらせて~」と、母は必死の形相で抗議す
る。しかし、医者は母の手を取って、自らの勃起に導いてしまう。「いやらし
いお母さんだ・まだやりたいのか・このスケベ女」と、医者は母を罵倒する。
そして母に「あらぬ事」を要求したのである。
「さあ・やってくれ・今度は私のをやってくれ・」と医者がは母に言う。母の
目の前に突き出された太い勃起。それは大きく膨れあがって屹立していた。
「お母さん・やってくれよ・チンコ舐めしてくれ」「ご主人のを舐めてるんだ
ろ・俺のも舐めてくれよ」と、医者は言う。医者は強く勃起した陰茎の先端で
母の頬を叩いた。
「そんな~したことないわょ~できないわょ~」と、母が医者の要求を拒絶す
ると・「そうか・貞淑な奥様は・した事が無いかも知れないなあ」と、医者は
母に言った。そして「知らなければ私が教えてやる・貴女はスケベだから・
きっとこれが好きになるぞ」と、またしても母を辱める言葉を、医者は口にし
た。
医者は母を起き上がらせた。そして、激しく怒張した勃起を母の口元に押しつ
けた。母が顔を逃がそうとすると、男は母の顔を正面に向かせて、怒張の先端
を母の唇に押し当てた。右手で勃起の根本を握り、陰茎の先端を母の唇に擦り
つけた。「いゃ~っ できないわょ~」と、母が再び拒絶する。しかし、男は
硬く屹立した男性器の先端で母の唇を擦る動作を止めなかった。
母の顔には恍惚の表情が宿っている。勃起の先端が母の唾液で濡れ始める。男
は、怒張の先端を母の唇に当てて、それをゆっくりと左右に動かした。
やがて母は瞳を閉じた。私には母の横顔が見えていた。母の顔は極限まで紅潮
していた。しかし、その表情は、自慰をさせられていた時の苦悶ではない。母
の顔には、なぜか穏やかさが宿っていた。眉根の縦皺は相変わらず深かった
が、肉の快感を追っている時の凄まじい淫相ではなくて、安らかに弛緩した顔
だった。そしてこの時、医者も母も言葉を発せずに沈黙した。そしてそれは、
母が犯される前の、ほんの僅かの間に見せた穏やかな表情だった。