腰を浮かし、埋めたおふくろの顔に押し付ける男。
時折、男の顔が外を伺うように辺りを見回している。
男は股間に埋めた顔を動かしている様子を見ながら、何か話してるのか口元が動いている、おふくろは咥えたまま嫌がる様に顔を振っている様に見える。
男の手が伸び、おふくろの首筋を掴むと浮かした腰を揺すりだす、そこから逃れようとする、おふくろ。
男の動きが止まり、暫くすると男は座席に腰を下ろす、おふくろは唇を閉じたままダッシュボードを開け何かを探してる様子そんな、おふくろの頬を男は両手で挟み何かを話している。
拒む様に顔を横に振っている、おふくろ。
その内に、おふくろは男の前で口を少し開いて見せていた。
最後まで見届ける事もなく垣根に隠れるように、その場を離れ家に帰った。
リビングから親父の声がする、母さんは用事で○○さんの所だから早く夕飯を済ませてしまえ…おふくろの事などは気にも止めてない様子で言う。
つい今しがたの光景で食事も上手く咽を通らない、お茶でご飯を流し込むようにしながら食べ終えた頃に、おふくろは何食わぬ顔で帰って来た。
遅かったじゃないか?親父の声に、おふくろは動揺する事もなく、話が長く成ってしまって。
と答えていた。
その夜は、おふくろと男の光景を思い出しながら、三回も発射。
あまり眠れぬまま朝になり学校は休みの今日、普段だったら昼近くまで寝ているのに一階に下りる。
おふくろは余りに早く起きて来たのに、ちょっと驚いた表情。
食卓の椅子に座り何気に外を見てると親父が声を掛けて来る。
ゴルフにでも行くのだろうか、着替えも済ませていた。
おふくろが出してくれたコーヒーを啜り再び視線は外に向かう。
玄関先に黒塗りの高級車が…。
昨夜の車だ!
身を乗り出し再度、確認をする。
間違いない昨夜、おふくろが乗っていた車だ。
一人の初老に近い男が高級車から降り玄関に、おふくろは普段とは違うよそ行きの声で返事をすると玄関に向かう。
玄関先での話しに耳をそば立てると男は親父の努める会社の上司のようである。
まさか!親父の会社の上司と、おふくろが…そんな関係にあったとは。
親父が出て行き、二人だけに成って暫くしてから、おふくろに口を開いた。