そもそも私に家庭教師など必要なかった。学年でも5番以内の成績だった私
は、普通に学区内最高の高校に進学できたからである。だから、私に家庭教師
を付ける事など、親の気休めでしかなかった。
出来の悪い家庭教師。数学の問題を私より速く解けた事がない家庭教師。しか
し、その家庭教師が母を狂わせた。母を肉欲の虜にした。そして、家庭教師も
また、熟れきった母の肉体に溺れたのである。
やがて、見境が無くなった母と家庭教師は、終いには両親の寝室ですら行為を
してしまう。そして、あろう事か母は、父を欺いて家庭教師を家に下宿させた
のだった。母は昼間の自宅で、耳を塞ぎたくなる程の「よがり声」をあげ続け
たのである。
思うに母は、父の視線だけを警戒していた。当時は中学生の私など、まるで眼
中に無かった。幸弘という名の家庭教師はそれなりに私の視線を警戒していた
かも知れないが、母は性的な事柄に関する限り、私を子供と思っていた? だか
ら、私が側にいる時ですら、母は幸弘を性的に挑発していたのである。
「
もし機会があったら、母と家庭教師の顛末を書こうと思う・・