世の中には仕事が溢れ、大人は皆、忙しく働いていた。
親父も家庭より仕事を優先して朝早くから夜遅くまで働いている、母親も自宅で内職で仕事をしている、その中で当然、私は放って置かれ同時の子供達は町内の空き地で日が暮れるまで遊んでいた。
そんな時、母親の秘密を盗み見してしまい、子供心にも誰にも喋っては成らないと感じる、その時から私の興味は母親に向いてしまった。
それに気づいてない母親は、何時もの生活を続けている。
真夏の暑い陽射しがジリジリと照りつける昼過ぎ咽の渇きを我慢出来ず私は家に戻った。台所で生温い麦茶を飲み再び、遊びに出ようとした時、内職に使っている小屋の前に内職を運ぶ車が止まっていた。
何時もの見慣れた車だけど、その時は何気に小屋を覗いて見る、ミシン掛けの内職をしている母親と生地を届ける男の姿がない。
あれ!と思いながらもキョロキョロと見回して見るが母親の姿はない、生地を積んでおく納戸の戸も閉じられたまま。
私は一瞬、母親を呼ぼうとした時に納戸の中から奇妙な声が聞こえる。
その時、私は夜中に目覚めた時に母親と父親の声に似ていると感じ納戸の中に父親が居るのかと思った。
私は無性に興味が湧き小屋の裏手に回ってみる、納戸の方には窓らしい窓はなく、天井付近に明かり取りの小窓と床には風を取り入れる小さな窓があるだけ、真夏の日は上下の小窓は当然、開けてあり私は床の小窓から中を覗いてみた。
母親と男の荒い息と木が軋む音が、私は狭い窓から母親を探した、母親は窓の直ぐ横にある木の机の所にいた、机に座り宙に浮いた真っ白な脚が、ユッサユッサと揺れている、母親の脚の間に男の身体が割り込んでいる。
「あぁぁ、早く終わって」
机に後ろ手を付き母親が言う。
「まだまだ、奥さんが先に逝ってから」
男は母親の真っ白な脚を抱え動いている、男の足首にはズボンとパンツが落ちている、母親の足首にも母親のパンツが、そのパンツが脚が揺れる度に足首から落ちそうになり、最後には足首から外れ床に落ちる。
「あぁぁ、もうダメ、もう逝きそう」
「いいぞ、いいぞ奥さん逝くんだよ、ほら、ほら」
机が更に軋み出す。
「おぉ、奥さんのが、きつく締め付けて来てる、いいぞ、いいぞ」「ダメ~ェ、逝く、いく~ぅ」
「グゥふぅ~ぅ」
男の動きが止まる。
「あっ、あぁぁ、ぁ、いぃ~ぃ」
母親の喘ぐ声が洩れた。