先週、母(39歳)が家出をした。最近何処となく外に男がいるみたいだっ
たが、先週父と些細なことでけんかをし、そのまま出て行った。
父は母の行きそうなところに行ったり、連絡したりして探しているみたいだ
ったが、昨日俺が母を見つけた。母は、家から少し離れた祖父(父の父、6
5歳)の家からパジャマ姿にガウンを着てごみを出しているところだった。
母が祖父の家に入りその後を俺が追うと、家の中では祖父がまだ布団の中で
寝ていて、その布団に母が入っていった。
その日の夕方母と話しをした。
「母さん、お爺ちゃんに愛されているんだ。」
「ええ、あの人には悪いけど、お義父さんとは半年前から、」
「お爺ちゃんの何処がいいの?。」
「だって、お義父さん、すっごく大きいんだもの。」
母はため息混じりに言った。