家の家系は代々、女系で先代の祖父も婿養子に入って、出来た子供は女子ばかり三人。
その長女で産まれた母親も婿養子を貰い、出来た子供が俺。
祖父は男子の誕生に喜び、俺を溺愛するように可愛がってくれた。そんな親父を母親も確りと信頼して頼って居た。
我が家は代々、農業を営み農繁期には手伝いを雇い忙しく働く親父、所が、ある日に突然倒れ必死の看病も虚しく半月後に他界。
母親よりも誰よりも気落ちした祖父も親父の後を追うように亡くなってしまう。
当然、家業の農業は人の手を借りないと全く出来ない羽目になり。母親が隣人のお爺ちゃんに相談して、農繁期には隣人の助けを受ける事になった。
お陰で俺は念願だった大学にも進学する事が出来、母親も
「今は家の事は考えずに勉強だけに専念するように」
と言ってくれた。
余り家にも帰らず、取り合えず勉強しながら三年、久しぶりに帰らなきゃと思い、授業の合間をぬって帰省した、家に帰ると祖母だけが居て突然の帰宅に喜んでくれる。
「母さんは、どうしたの?」
「今、隣の苗代作りの手伝いに行ってる」
祖母は言う。
俺は一刻も早く母親に顔を見せようと隣のビニールハウスに向かう。
ビニールハウスの表には苗床が沢山置かれていて、俺はハウスの戸を開け中を覗くと、苗床が置いて有るにも拘わらず中には誰も居ない。
「休憩してるのかな?」
考えながら、ビニールハウスの裏手に回ってみた、そこは杉の木が生い茂り日射しを避けて休憩するには、もって来いの場所である。そこに足を一歩踏み込ませた途端に俺の足は止まった。
木の陰で見えないが、向こうから男女の喘ぐ声が聞こえる。
俺は反射的に身を屈め声の漏れる方に近づく。
草と木に遮られ良くは見えないが、そこには紛れもなく母親が居る。上半身は作業衣を着て居るが下半身は全てをさらけ出し母親の股間には男性の腰が確りと割り込み宙に浮く母親の両足が男性の動きに合わせる様に揺れている。
「アァァ。ぃく~ぅ」「いけばイィよ、俺も出そう」
母親の中を出入りする音が卑猥に響き、二人のうめき声と共に、男性は母親の上にのし掛かり動きを止める。
しばらく、そのままにして居た男性は母親から離れ、母親は上半身をお越し男性に微笑みかけ話しをする。
母親は立ち上がり脱いだ衣服を身に付けようとした時に、呆然と眺める俺と目が合ってしまう。