先週、友達と隣町に遊びに行ったとき、母の車を見た。
少しお小遣いを貰おうと思い、近づくと伯父さん(父の兄)が運転してい
た。母は伯父さんに寄り添い笑っていたので俺は黙ってみていた。
車は家との反対の高速のインターに向かって走っていった。
俺はあわててタクシーに乗り、後を追ったが母を乗せた車はインターのホテ
ルに入っていった。
父は5年目に亡くなり、今は母と俺と弟の3人暮らし、伯父さんもまだ独身
だった。あのホテルは何のためにあるのか、いくら経験の少ない俺でも、そ
れくらいわかっていた。母が今伯父さんと抱き合っている。
俺はそんなことを考えながら、やっと払えたタクシーを降り、歩いて家まで
帰った。その夜は母も機嫌がよく、ニコニコしていて、俺は反対に黙ったま
まだった。そして、昨日母から相談があった。
それは、伯父さんから結婚を申し込まれていること。
それに、母のお腹の中に赤ちゃんがいると言うことだった。
弟はすぐに賛成したが、俺は複雑だった。でも、やはり母も女なんだと実感
した。夕べは、母と伯父さんのことを思い出し、何度もマスをかいた。