母の手記抜粋1まだ私が子供だった頃

降る雨を眺めながら、先日の事を思い出した。
夏の林間キャンプ。有志で行った林間キャンプ。子供達を引率して、先生も付
き添いしてくれた。先生を意識していた私は、山林の散歩道でいつのまにか先
生と二人になった。先生に寄り添ったら、それが自然であるかのように先生の
手が私の肩を・・・。そして、物陰を探して抱擁し合った。
伝わってくる先生の体温。その時はそれだけだったけど、抱かれてる間に先生
の股間が膨らんでくるのを感じた。スカート越しに感じた。身体を離すのが辛
かった。先生の身体、汗の臭い。もう忘れられない。

いけない事だと思っても、感情に負けてしいそうな私。相手は息子の教師であ
り、理性を保たなければいけないのは分かっている。分かりすぎるくらい分
かっている。それでも、私には我慢出来ない。夫に抱かれている時ですら、あ
の人の事を思ってしまう。私には・・どうにもならない。40女は止まらないと
言うけど、つくづく自分の身体が情けない。夫との行為ではそれ程でもなかっ
た私の欲望に、あの人は火を付けてしまった。あの人が憎い。憎いけど、会い
たくてたまらない。あの人が欲しい。今すぐ欲しい。夫は裏切りたくないけ
ど、もう我慢出来ない。会いに行こう。あの人に会いに行こう。

先生を思いながらの自慰行為が習慣になってしまった。40女には精神的な愛は
許されないのか? 会えない間に、私の欲望は凄まじい勢いで膨らんでしま
う。今日は昼間から自慰に耽ってしまった。先生からの連絡は、今日も無かっ
た。キャンプでの出来事は、思い出になってしまうのだろうか。このままなら
貞淑な妻で居られるけど・・辛い・・辛すぎる。

秋風が吹き始めた日、家庭訪問の通知が来た。先生に会えると思うと胸がとき
めく。少し恐い気がするけど、
当日を待ちわびる気持ちは隠せない。我慢出来ない私。心の中で夫に詫びる。

家庭訪問の日。秋の日はつるべ落としで、先生が来た時間は夕暮れ時だっ
た。夫は夜遅くならないと帰らない。先生に会うのが嫌なのか・息子は二階に
上がったきり下りてこない。息子は問題を起こすタイプではないので、学校の
話は簡単に終わった。私は紅茶を入れて部屋に戻り、和室の引き戸を閉め
た。正座して対面する私達。先生の視線は、私の胸のあたりを彷徨ってい
る。私は紅茶ポットを持って、先生の脇に移動して、そのままそこに座ってし
まう。やがて、先生の手が私の肩に触れた時、私は先生の胸にもたれかかっ
た。抱擁と接吻。二階にいる息子を気にしながらも、止められない私。服を着
たままの愛撫は私を酔わせた。