「うぅ。はぁー。」 母はやっと一息ついたようでした。
医者は、肛門に入れた器具の始末をすると、代わりに浣腸器と浣腸液を
黒カバンから取り出しました。医者が浣腸器に浣腸液をたっぷり吸い込んで
いる間も、母は足を開いて、裸の尻を突き出すという恥ずかしい姿勢を
とり続けていました。
「さあ、いくぞ。肛門の力をゆるめて。」 医者の言葉一つ一つが、
母の恥ずかしさを刺激しているようでした。
浣腸器の先が、母の肛門にのみ込まれていきました。でも医者は、
すぐには浣腸液を注入しませんでした。浣腸器の先の少し太くなっている部
分を、肛門から出したり入れたりしました。そのたびに、母の肛門は広がっ
たり、すぼまったりしました。
「あぁ、いやぁ、先生。」
「フミさんの肛門は、本当に締まりがいいなあ。さっき、あれだけ開いた
のに、またキュッとくわえ込んでいるぞ。」
医者は、スプーンでコーヒーカップを混ぜるように、母の肛門に挿してい
る浣腸器の先をぐるぐると回しました。
「あっ、あっ。も、もう、いじめないでください。」
「じゃぁ、そろそろいこうか。」
医者が、浣腸器のシリンダーを押し始めました。これから更に母を苦しめる
ことになる浣腸液が体内に送り込まれました。
「はぁ、はぁ。」
医者は、母をうらがえして、仰向けに寝かせました。
「せ、先生、お願いです。やっぱり、お便所で…。」
「何を言っとるんだ、ここまできて。それと…、新聞がこれでは足りない
な。フミさん、古新聞はどこに置いてある?」
「は、はい。台所の板の間の右すみに…。」
医者は、新聞を取って戻ると、オシッコの時よりも多めに、ていねいに
敷き始めました。そうしている間にも、母の状況はせっぱ詰まってきていま
した。
「せ、先生。オ、オムツを当ててください。」
「ちょっと待ちなさい。新聞が先だ。」 医者はゆうゆうと、母の下半身
の周りに新聞を敷いています。
「先生っ。も、もうっ。金だらいを。金だらいを、お尻に…。」
「金だらいに出したんじゃ、意味がないだろう。」 医者はようやく
紙おむつを手に取りました。
「は、早くっ。先生っ、早くっ。」