ぐったりと肩で息をしている母の、肛門のひくつきの余韻をしばらく
楽しんだあと、医者はようやく口を離しました。
「フミさんの肛門は、予想以上に感度が良いな。」
そう言いながら、医者は黒カバンの中から、銀色に光る鳥のくちばしの
ようなものを取り出しました。
「それじゃあ、どのくらい中に溜まっているか、見てみよう。ほら、
こんな風に開いていくんだ。」
そう言って医者は、ネジを回してくちばし部分を開きながら、まだ
うつろな目をしている母の顔の前に持っていきました。母は最初、
どうされるのか分からなかったようでした。
「い、いやぁ。そんなに広げられたら、切れてしまいます。」
「なに、ワシのものを受け入れるには、このくらい開く練習をしとかんと
な。」
医者はくちばし部分を閉じて、外側にワセリンを塗りながら、言いまし
た。
「それじゃぁ、のぞいてみようか。」
医者は、くちばしの先を肛門のすぼまりに近づけていきました。
「つ、冷たい。」
「それは、フミさんの肛門が熱をもってきたからだ。」
「あぁ。」
医者はググッと、くちばし部分の太い根元のところまで押し込みました。
そして、ネジを回し始めました。
「ほうら、だんだん開いてきたぞ。」
「うぅ、く、苦しい。も、もう…。」
「まだまだ、頑張らないと…。ワシのものは、もう少しあるぞ。」
医者はネジを回し続けました。
「せ、先生っ。だ、だめっ。さ、裂けてしまいます。」
「今日は、このくらいにしておこうか。どれどれ。お、そこまできて来て
おるぞ。」
「あぁ。そんな奥まで、見ないで。」
「このまま、待っているんだぞ。」
医者は、母の肛門に器具をくわえさせたまま、立ち上がりました。医者は台
所に
行くと、板の間で洗濯用の大きいたらいにお湯をはり始めました。それが済
むと、
今朝母が陰部を洗った金だらいにお湯を入れ、手ぬぐいと一緒に持って
戻ってきました。
「それじゃぁ、浣腸に移ろうか。」 医者は、母の肛門に入れた器具をゆ
るめ、抜き取りました。