お昼過ぎ、母さんが台所で自家製の梅酒のビンから、梅を取り出している。
聞けばこれから、母さん友達が遊びに来るので、その時出すお茶請けとの
こと。
居間でテレビを見ていたら、オバサンたち三人がやって来た。私は挨拶して
二階へ上がった。
四時近くになって、忘れ物をとりに下へおりると居間から、けたたましい
オバサン達の笑い声がする。何がそんなに可笑しいのか立ち聞きした。
「二個しかないのに、三光丸だって!」アハハハ!
「私、金の玉というから光ってるものと思ったら、何も光らないじゃない」
ワーッ!ハハハハハハ
「ああ、可笑しい。この梅に、酔ってきたわ私」「私もよ」 ケタケタケタ
「はじめ私、男のあそこ、いつも硬いものと思ってた」
「どうして?」「だって、やる時しか見ないんだもの」ワーッ!アハハハ
「ほんと不思議ね、男のあそこ。いじると大きくなるんだから」ケタケタ
「高いマツタケも、いじって大きくなればズイブン経済的よ!」ワーハハハ
「あれ、口の中でモコモコ大きくなるのタマンナイ」
「マァッ!奥さんタラッ!」 キャーッ!ワハハハ
「教授で手鏡で捕まった人、あるでしょ。男ってバカね」
「ホント!、ナンデあんなに見たがるかしら、男って」
「ソウソウ、ウチでも必ず見るのよ。なんも隠してないのに」
「ナノヨ!ウチの人もアナの開くほど見るのよ。初めから穴あいてるのに」
キャーッ!ワハハハ
「この間、ウチの人、背中が痛いっていうから見たら、皮がむけてるの」
「どうしたの?」「私、冬になるとカカトが乾燥して、ガサガサになるの」
「へ~え、それで旦那さんの背中が!」ワーッ!アハハハ
女のエロ話も、かなりキワドイ。
四時頃になり、皆が帰るらしい。玄関で見送る母さんが
「奥さん、靴下はいてガンバって」と言った。
玄関先でみんな、はらを抱えて笑っていた。