名古屋に単身赴任の父さんが、一ヶ月ぶりで帰って来ました。
久しぶりの水入らずのひと時をと、私は気を利かせ、彼をデートに誘いまし
たが、ともに学生のふたりには、互いにお小遣いも乏しく、川原の堤防に出
かけました。堤防の草わらに座り、話をしたり寝込んでは彼とキスをしたり
と。彼はしきりに私のオッパイをもんだり、お股に触るのですがコンドーム
を持ってこなかったので、お互いさわりっこして慰め合いました。彼のをさ
すっていると、やがて彼は白いモノをピュッ・ピュッと草わらに飛ばし、全
てが終わり彼と別れました。
午後の三時頃、家に帰り二階から下の庭を見ると、父さんが庭に出て、両手
をいっぱい上に伸ばし、<我が家はいいな>と言うふうに背伸びしています
。やがて父さんは、物干し竿の洗濯物をくぐって戻ろうとし、並んで母さん
と私のパンテーが干してある竿の前で立ち止まりました。すると父さんは
そのパンテーの一枚に手を添えて、何かを嗅ぐようにして、ジッと顔を押し
付けたのです。
洗濯物を取り込みに来たのでしょう、いつの間に来たのか母さんが縁側に
来ていて、大きな声で叫びました。
「なで子のパンツに、なんてことスルノッ!」
父さんは慌てて「こ、これ、なで子のか!」
母さんは怒って居間の方に行ってしまいました。
その晩の夕食は重苦しい雰囲気でした。母さんはよそったご飯をバンと音を
立て、投げるように父さんの前に置きます。父さんは、ただうな垂れていま
す。なんか父さんが気の毒になり、知らないふりをして「どうしたの?」と
ワザと母さんに聞きました。「どうも、こうもないのよっ!」
母さんはとても怒っているようです。父さんは何も言いません。
気まずい雰囲気に、私は早々に食事をすまし二階に上がりました。そして
<なんも、娘の私とエッチした訳でもないのに。ただ母さんのパンテーと
間違っただけでしょ。一ヶ月ぶりで帰って来た父さんは、キッと夜が待ちき
れなかったのよ。このまま空ふりじゃ父さんみじめ。こんなじゃ、父さん
単なるお給料の運び屋じゃないの!母さん、ゆるしてあげて・・>
昼間の彼とのデートが頭の中をよぎり、思わず父さんに同情してしました。
次の日、夕べ、空ふりに終わったかも知れない父さんを玄関に見送りまし
た。赴任先に戻る父さんは、めずらしく母さんに内緒で私に
「お小遣い、たりてるかい?」と言い、一万円をソッとくれました。
そんな父さんの心の内が判りませんでした。
学校から帰ると、何時ものように庭に洗濯物が干してありました。
母さんは出かけているらしく、それは乾いているので取り込もうとしました
。すると丸いハンガーの洗濯干しにハンカチで隠すように、見たこともない
色っぽい紫色のパンテーがピッチに挟んで干してありました。
<ヤッパリ母さんは優しいんだ>、なんかとても感激しました。
・・・お父さん、ヨカッタネ!