「せ、先生。あ、あとはひとりで…。」
「何を言っとるんだ。出てくるのを見なきゃ、浣腸が効いたかどうか、分
からんだろう。」
そう言って、肛門を押さえていた手をはずしました。
「あ、あぁー。」 シャーッと、水鉄砲のように放たれた後、母の体内を
苦しめていたものが
ボボッ、ボボッと豆鉄砲からはじき出されるように、便漕に落ちていきまし
た。
「おぅ、おぅ、たくさん溜まってたな。これで楽になったじゃろぅ。」
母の排泄が終わると、
医者は、積んであったちり紙でていねいに母の尻を拭いてやりました。その
ころは
ロール式のペーパーではありませんでした。
同じように抱きかかえられて、便所から戻った母は、肩で息をしながら布
団に横になりました。
パンティを探して穿こうとした母を、医者がとめました。
「もう一度中を診て、便が残っていないか確かめるから。」
そう言って、右手の中指にゴムサックをはめ、黒い鞄から小瓶を出しまし
た。ワセリンの
ようでした。指先にワセリンをすくい取ると、オムツ替えの姿勢をとってい
る母の肛門に
持っていきました。すぐには挿入せず、しばらく肛門の周りを揉むようにし
ていました。
「フミさんのお尻の穴はきれいだなぁ。子どもを産んどるのに、痔ひとつ
ないし…。」
「あっ。せ、先生。そんなにされたら、わ、私…。」
「ん? こうすると、どうなるというんだ?」 そう言って、医者は指を
ズブッと
差し込みました。
「あぁぁー。」
「そんなに、指を締めつけたら、診察ができないじゃないか。」
そう言いながら、医者は母の直腸の周囲のかべをこするように、指をまわし
ながら
抜き差ししていました。
「うぅ、うぅー。」 母は唇をかみしめ、眼をつむって、必死で耐えてい
るようでした。
「おや、濡れて開いてきたな。拭いてあげよう。」 そう言って医者は、
ガーゼで母の
陰部をぬぐい始めました。その間も、肛門に入れた指は動かし続けました。
「あっ、あっ。」 母の息づかいが荒くなりました。
医者が、陰部を拭き上げたガーゼを、上の部分でぐりぐりと押さえて揉むよ
うにしました。
「あっ、あぁーっ。」 母のひざががくがくと揺れました。医者の指をく
わえている
母の肛門がぴくぴくと締めつけるのが、私の目にも見えました。
医者は、母の肛門のひくつきをしばらく楽しんだ後、ゆっくりと指を引き
抜きました。
「とし坊、お手伝いご苦労さん。もういいぞ。あとは、お母さんのお尻に
注射を打つ
だけだから、外で遊んでおいで。それとも、とし坊にも、ごほうびに注射を
してやろうか。」
そう言いながら医者は、長い注射針を注射器に取り付け、アンプルから注
射液を
吸い込み始めました。私は、あめ玉をもらって外に遊びに出る方を選択しま
した。居間を
出るとき、振り返ると、母の豊かな尻の山に注射針が突きささるところでし
た。