家に帰るのも億劫なので、近所に住む一人暮らしの兄貴のところにでも行って
新年を迎えようと出かけた。
アポなしで出かけたら、チャイムを押しても兄貴は出てこない。
『彼女とデートかな?』なんて思い返ろうとしたが、明かりが漏れていたので
ドアのノブを回すとあいた。
風呂でも入ってると思い、勝手に上がりこみ奥へ向かうと、風呂場のほうから
声がしてたので、近づいた。
すると風呂場の中から明らかに女性の喘ぎ声が聞こえていた。
「あっ、彼女が来てるのか・・・無用心だなあ。かぎ掛け忘れて・・・」
なんて思い、帰ろうとした時だった。
「義彦、そこ・・・そこ・・・・・」
と、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「えっ・・・まさか・・・」
俺は呆然としながらも、風呂場から漏れてくる声を聞いた。
それは紛れもなく母の声だった。
その場を動く事も出来ずに風呂場から木霊する二人の肉のぶつかり合う音と共
に母の嬌声を聞く事になった。
暫くして、二人がでてきそうになったので俺は慌てて、トイレに隠れると、二
人は俺に気づいた様子も泣く寝室の方に向かった。
暫く話し声が聞こえていたが、除夜の鐘が聞こえてきたのを合図にまた二人の
嬌声が・・・俺は呆然として部屋をあとにした。。。