母さんの排泄の破裂音が終わりかけたころ、2階の部屋のドアが開く音が
しました。僕は急いで玄関から外に出ました。ドキドキしながらも、
これからどうなるのだろうと、不安と期待の半々で、家の裏にまわりまし
た。
浴室の窓が、湿気逃がしのために少し開いていました。そっと窓に近づきま
した。
「いやっ、こ、来ないで。だ、だめぇ。見ないでぇ」母さんの泣きそうな
声が、窓のすき間からもれてきました。
「おばさん、いっぱい出たね。溜まってたの?」従兄の信くんの声でし
た。
「いや、いやっ。見ちゃ、やだぁー。」
「さあ、洗ってあげるよ。お尻をこっちに向けて。」
シャワーの音が聞こえてきました。
「あぁ、もぅ。信ちゃん、こんな私を見て、嫌いにならないで。」
「僕、おばさんの何もかも好きだよ。さぁ、お尻をもっと開いて。」
「あっ、そ、そんな。急に指を入れちゃ、いや。」
「大丈夫だよ。肛門は十分にほぐれてるよ。中までしっかり洗ってあげる
よ。
さあ、床もきれいにしたから、ここに寝て。足を高く上げて。赤ちゃんが、
おしめを替えるときみたいに。あ、この次の浣腸のときは、紙おむつを
してあげるようね。」
「いやぁん。もう恥ずかしいこと、いやぁ。あ、シャワー押しつけない
で。
あ、あ、熱い。お湯が入ってくる。お尻に、お湯が…。あぁ。」
「く、苦しい。おなか、いっぱい。もう、とめて。入れないでぇ。」
「いっぱい、お尻から飲んだね。こんなに、おなかがふくらんでるよ。
あ、肛門を一生懸命しぼって、我慢してるんだね。肛門がふるえてるよ。」
「だ、だめ。で、出ちゃうぅ。」
「そんなに我慢しなくていいんだよ。体に良くないよ。ほら、手伝って
あげよう。」
「あっ、いやっ。おなか、押さないでっ。あっ、だめっ。出るぅ。」
お湯が噴き出して、壁に当たる音が聞こえました。
「ああぁーっ。見ないでぇ。」
従兄は、これを何と、あと2回繰り返しました。
「おばさん、よく頑張ったね。おなかの中、すっかりきれいになったよ。
じゃぁ、ごほうびをあげるね。」
「あぁ、こんなに大きく、硬くなって。優しくしてね。」
「うん、分かってるよ。今日は、台所からオリーブオイルを借りてきた
よ。」
「あぁ、たっぷり塗ってね。あなたのおちんぽは、私が塗ってあげる。」
「あぁ、いいよぉ。これだけで、イキそうだよ。」
「出すのは、私の中よ。おねがい、きてぇ。」
「じゃぁ、入れるよ。」
「あぁっ、ああぁー。」
僕はいたたまれなくなって、バスン、バスンという、肉と肉が当たる音を
聞きながら、その場を離れました。夕方、帰宅した僕は、まともに母さんの
顔は見られませんでした。母さんも、その日以来よそよそしく、必要最小限
の
言葉しか交わしていません。