私の父は北海道に単身赴任で、二ヶ月に一回ほどしか帰らない。父が帰って
来ると、そりゃあ大変だ。だいぶ飢えているらしく、父は私の目を盗んでは
うるさいほど母の胸やお尻にさわっている。台所で母が立って洗い物をして
いると、父は盛んに母のお尻に腰を当て、押し付けている。母は「分かった
わかった」と言う様に、何度もうなずく。私が近づくと、父は慌てて母から
離れ、そ知らぬふりをする。しかし父のズボンの前はテントを張った様に
高く突っ張っている。私は目のやり場に困り、すぐ、その場を離れる。
だから私は父が帰って来ると、努めて二人のそばには近づかないように
している。 そんなある日、父はニューヨーク支社に転勤が決ったとの
こと。明日は父がアメリカに発つという晩、三人で夕食をとりながら父は
「母さんを頼むぞ」と私に言った。父はビールを飲みながら下手な英語で
冗談を言ったりして上機嫌に見えた。その晩の11時頃、私はお腹がすいたの
で、カップ、ラーメンでもと台所に向かった。すると消したはずの台所が
明るい。ソッと覗いて見たら明かりのもと、母が全裸で立っていた。
湯上りなのか、母の足元にはバスタオルが落ちていて、その前に父がひざま
づき
母の股間に顔を埋めていた。父は両手で母の大きなお尻をしっかりと、抱き
しめていた。よく見ると母は天を仰ぎ、目からは涙が頬を伝っていた。
じっと母の股に食い付いた様にして動かない父の背中は何故か泣いていた。
私は胸がジンとなり、部屋に返した。長き別れを惜しんでいるのだ。
母の乳房が悲しげに、盛り上がっていたのが、目に焼きつき複雑な思いだ。
サラリーマンは哀れだ。私はサラリーマンとは結婚したくなくなった。