仕方がありません。
増して私には反論する気もありません。この文章が17歳の女に見えなければそう判断して下さい。
私は女の子、少女という呼称が嫌いです。女、で結構です。
女の子と自身を呼ぶ人に限って、本当は大人顔負けの強かな心を持っている人が多いです。私もある意味強かかも知れません。
でも、良い子振るのは嫌なんです。
だからどうしたいのか、と言われる事にも予測は出来ていました。
この事を誰にも言えず悩んでいました。
でも本当に悩んでいるのはあの義父や母の事では無いのかも知れません。
母はいい人です。
私をとても大事に思っているのでしょう。多感と言われる年齢の娘が居て再婚した母です。気遣っているのだと肌で感じます。
あの義父でさえ私には優しいのです。
でも今は二人を許す気にはなれません。初めは義父ばかりを憎んでいました。
汚い大人の歪んだ欲望を隠し持つ、嫉妬深い姑息な男性だと。
ですが今はそれを甘んじて受けている母に、その刃を向けようとしている自分がいるのです。
あんな行為を受けて尚、女の部分をこれ以上無い程に義父に晒して悶えている母に
対し、此処にその痴態を暴露する事で微かな抵抗をしているのかも知れません。
綺麗な母だけに許せません。優しく上品な女性だけにその傾いだ性癖を責めたくなってしまいます。
あの後私は格子の窓を覗く事を止め、箱から降りました。
両脚が嗤っていました。ガクガクした震えは全く止まらずその場にしゃがみ込んだのです。
義父にお尻を打ち叩かれる母が仰け反って叫ぶ度、その目がこちらを向くのではという懸念もありました。
ですがその目は大抵が硬く閉ざされていて、肩まで在る艶やかな髪も乱れてその貌に張り付いていた為に母は何も見てはいなかったと思います。
貧血から来る目眩と両脚の震えの中で、母の叫び声とお尻を打たれる音だけが響いていました。
そして気が付くとその声は何時しか止んでいました。
私がもう終わったのだと立ち上がりその場から離れようとした時、唐突に母の声が洩れました。
母は、何かに驚愕した様な鋭い響きの声を発したのです。
私はその声に驚き、思わず悲鳴を上げそうでした。
それは、あはッ、という大きな叫び声でした。
そしてそれからその短い叫びは断続的に窓から洩れてきます。
「あはッ!あはッ!あはッ!」と蔵中に響き渡る声でした。
私は身体中の震えを堪えながらもう一度ビールの空箱に登りました。
蔵の中には、あの全裸の母がいました。
真っ白い背中が見えました。その背中は逆さを向き、背骨が浮き出していました。
そして両腕を大きく拡げて床に着けた掌が見えました。
その中心で垂れ下がった母の頭部が前後に振られて揺れていました。
その背後には赤黒い肌を剥き出した全裸の義父が仁王立ちで母を責めていたのです。
母の黒子一つ無い真っ白なお尻には、打ち据えられた痕が何重にも走っていました。
その盛り上がった左右の部分は義父のグローブみたいに荒れた両手に鷲掴まれ、指が柔らかそうな肌に深く食い込んでいたのです。
義父の下腹部が背後から叩き付けられる度、母の大きなお尻がブルッ、ブルッと幾重にもその表面を波打たせて揺れていました。
両脚の縛めはそのままで、母は立ったままで義父に背後から挿入されていたのです。
母は我を忘れている様でした。突かれては叫び、叫んでは首を激しく振りたくって
床に着いた両手を拡げ、床を幾度も叩きました。
その仕草は、もう勘弁して下さいという意思表示の様に見えました。
義父は鬼みたいな形相で、余計に母を突き上げて責め始めました。
母は凄まじく甲高い悲鳴を発しました。蔵の中は母の悲鳴とお尻の揺れる音で共鳴し合い恐ろしい雰囲気さえ在りました。
私は母の譫言の様な叫びの合間に、お願いッ、お願いッ、という息だけで嗚咽を洩らす様に志願している事に気付きました。
何の願いなのでしょう。続けて欲しいのか止めて欲しかったのか。
母はやがて喉から振り絞る様に低い呻き声を長く洩らしながら、痙攣していきました。
両脚を崩し、両腕も折り畳んだ格好で床に母は崩れました。
その時、母のお尻から義父のものが抜け出して露出しました。
赤黒くて怖いほど長いそれは別の生き物みたいに私には映りました。
義父は突っ伏して動かない母の腰をもう一度引き上げます。
物干し竿で両脚を拡げられたままの母は、女として更に屈辱的な形を取らされます。
未だ義父は責めるつもりなのです。信じられない光景でした。
義父は痙攣して動かない母のお尻だけを掲げさせたかと思うと、再度母のお尻に跨ってその長く勃起したものを押し込んだのです。
母は死んだように無言で、義父のものを再びお尻から呑み込んだのです。