俺の家族は、祖父(63)父(42)母(40)俺(16)。敷地内の新家屋に父母俺が暮らし、旧家屋に祖父が暮らしていた。が、いつしか祖父と母が急接近し、今ではほぼ夫婦。当然気付いた父は、今ではほとんど家に帰ってこない。
昔から父と母の仲は悪かった。俺も父の事が大嫌いだった。無神経な人を傷付ける発言、自己中心的な行動、そのくせ外では気が小さいのに、家では虚勢を張る。二人が不仲になるのも無理は無いと思っていた。
もちろん祖父も父の事を良く思っていなかった。経営する建築土木の会社を継がせる為に婿養子に貰ったのに、要領が悪く仕事の出来ない父に呆れていた。当然任せられる訳も無く、社員の中から候補を見つけていた。
ある時、家族で出掛けた時の事。父が運動していたが、危く事故りそうになった。母と俺は恐怖に青ざめ、祖父は下手な運転に大激怒。運転変るから車止めろと怒鳴られ、立ち寄ったコンビニの駐車場にタバコを吸う中学生が数人。「ちょっとあなた、注意してきなさいよ」と母に言われ、父は仕方なさそうに向かったが、オドオドしているのが一目瞭然。逆に中学生達にスゴまれ、逃げる様に戻って来た。「情けない奴だな」と再び向かった祖父が中学生達を一喝したのを見た母が、父に向かって「最低」。強烈な一言だった。
祖父と母が急接近したのは、ちょうどその頃だ。休日には父を置いて、二人で毎週の様にどこかへ出掛ける。それまでは旧家屋にいた祖父が、頻繁にこっちの家に居る様になっていた。父が目の前に居るのに、二人はお構いなしにイチャイチャする様になっていた。母が祖父に対して、ただならぬ感情を持ち始めている事はすぐに見てとれた。
祖父は、父とはまるで逆のタイプだった。普段から肉体労働をしてるからか、初老とは思えない体格で筋肉質な体付き。日に焼けた肌が健康的で、10歳位は若く見える。性格も昔ながらの日本男児的。いくら血が繋がった父娘であるとは言え、母がそんな男らしい祖父に目移りするのも無理は無い様な気がしていた。
母も40歳には到底見えない外見で、俺の友達からの人気も高い。締まったプロポーションで、正に『美しく熟れた』という言葉がふさわしい母の肉体に、祖父も間違いなく何かを感じ始めていた。
当初は祖父がこっちの家に来ていたが、次第に母が祖父の居る旧家屋に向かう事が多くなった。夕食の片付けを終えるとすぐ祖父の家に向かい、戻ってくるのは夜遅く。
続きはレスに…。