高校三年。受験で大変な時期だった。にも拘わらず私は
激しい性欲に苛まれていた。近所に中学生の頃からいろ
いろかわいがってくれていた年上の女性がいた。四つか
五つ年上で同級生の女の子に告白して失恋した時、優し
くしてくれたことがあって好きになってしまっていた。
その女性、近所でも評判がいいお嬢さんで、町の店の人
なんかも、通りかかると「ユミちゃん、これ安くしとく
よ」とか気軽に声をかけたりしていたのをよく見かけた。
そんな、ユミちゃんに私は、高3の秋、性欲で狂いそう
だと告白し、将来絶対ユミちゃんをお嫁にするからセッ
クスさして下さいとお願いした。怒ってひっぱたかれる
かと思ったら、意外な答えが返ってきた。
「わかった。君もそういう年頃だもんね。結婚は無理だ
けど、君が大学に合格したら、お祝いに一度だけしてあ
げる。だから、頑張って勉強して、合格してね。」
それが励みみなって性欲エネルギーを勉強の方に振り向
けることができて、勉強が捗り翌年春、念願の志望校に
合格できた。それと同時に、ユミちゃんへの思いも募り
本当に結婚したいと思うようになっていた。ユミちゃん
すでに社会人で平日は昼間いなかったから休みの日に合
格報告に訪ねた。そしたら金曜日の午後、映画見にいこ
うと誘われそのあと食事してお祝いしてくれることにな
った。
映画館では、品行方正にしてユミちゃんに触ったりとか
しないように頑張った。本当は抱きついたり、むしゃぶ
りついたり、触りまくりたかったのに必死でこらえいい
子を装ったのだ。そうしたら、食事の時、乾杯してユミ
ちゃん、ちょっと酔ったみたいな感じで言った。
「君って、意外と硬派なのね。映画館、暗かったし、
もっといろいろ触って来るとか思ってたら、すっごいい
い子してたじゃない。」
「そ、それは、僕、ユミちゃんのこと本気で好きになっ
ちゃったみたいで、変なことできなかった」
「とにかく、女、ユミに二言はないわ。必ずお祝いして
あげる。」
「そ、それは、どうも・・・」
そんなこんなで食事中、緊張しっぱなしで何をどう食べ
たか記憶にないもののお腹は満杯でお店を出た。
もう、街は夕景でトワイライトのオレンジの空がきれい
だった。腹ごなしに少し散歩しない?と言い出したのは
ユミちゃんだった。しばらく行くと大きな公園に差し掛
かった。ここ、有名な公園だんだよとどんどん入って行
ってしまうユミちゃんに付き従うように私も歩みを揃え
た。音楽施設を脇に見てうっそうとした樹々の小道を入
っていくと、辺りは暗くなってところどころの明かりが
道を照らしいた。道を外れた暗がりのベンチには先客の
アベックが陣取っていて、女性が首を男性の肩にもたげ
ていたり手を取り合って見つめていたりする姿が見えて
きた。ここ、アベック多いんですねと私が切り出すと、
ユミちゃんは、そうなのね。みんな一時的な愛を語りあ
ってるのね。もう少し暗くなるとスゴイのよ。彼女はそ
ういった。いつも来てるの?と聞きたかったが抑えた。
奥に行くに従って男女の距離が縮まっていて、ほとんど
のベンチの男女は抱き合っていたり唇を重ねていたりし
ていた。私の股間が反応してしまい、ペニスが存在を主
張してきたのだからたまらない。思わず前かがみなって
刺激を軽減する姿勢になってしまった。大丈夫?どこか
座って休みましょう、そういったのはユミちゃんで、私
の手を引いてどんどん奥の暗がりの方に進み、ようやく
空いてるベンチを見つけて座ることになった。その時、
ユミちゃん、バックの中からタオルのようなものを出し
てベンチに敷いた。そこに座って一息ついたときユミち
ゃんが私の肩をトントンと叩いて、道の向こう側のベン
チ見てごらんと三つのベンチを指さした。真正面のベン
チでは座ってる男性にまたがるように乗って首に女性が
しがみついていた。右向こうでは、男性が女性を自分の
膝の上に幼子を乗せるようにして振動していた。左向こ
うのベンチでは女性が座っているスカートの中に男が頭
を入れていた。僕は前かがみになって勃起したペニスの
空間をつくるのに必死だった。ユミちゃんは私の背中を
優しくさすっていてくれた。すぐにでも身を起こして抱
き着きたかったがペニスがつっかえて思うに任せなかっ
たのだ。