特に美人ってわけじゃなく、特に可愛いわけでもないけれど、今でも、忘れられない元カノがいます。
なんというか、一緒にいると落ち着くというか、安らぎを感じる女の子でした。
性格も穏やかで、気立てのいい女の子でした。
私が23歳のとき、21歳の元カノの処女をもらったんですが、今でも忘れられません。
初めて異性の前で裸になる恥じらいを見せた新鮮さが、可愛かったですね。
淫裂を広げて膣口を覗き込むと、
「あんまり見ないで・・・」
って真っ赤になってたけど、初めてのクンニに感じちゃって、特に陰核を転がされた時は必死で声を我慢してるのがわかって、いじらしかったです。
勃起して脈打つ陰茎を初めて見たのでしょう、目を見張って怖がっていました。
破瓜の瞬間、歯を食いしばってその痛みに耐えてました。
性交も回数をこなすと、陰核の快感だけでなく、膣内でも感じるようになっていきました。
覚えたての快感に戸惑う様子もまた、可愛かったですね。
勃起した陰茎で恥ずかしい穴を突かれて快感に喘ぎ声が出て、身を捩って感じてしまった自分を恥じらうんです。
快感に支配されていく自分を止められず、でも、陰茎の快感を求めてしまう自分に対する嫌悪感と戦っている様子がたまりませんでした。
それでも2年の交際も終盤の頃は、騎乗位で腰を振るまでになっていました。
別れは些細な喧嘩が始まりでした。
2年の交際で、馴れ合いになっていたんだと思います。
相手を気遣う配慮がいつの間にか欠如して、自分を押し付けるようになっていました。
元カノが求めていたのは共感なのに、私は正論と解決策で応じて、元カノを論破して言い含めるような態度になっていました。
しかも、それが当然と思ってしまっていました。
「そういうことじゃなくて・・・もう、いいよ・・・」
元カノと面と向かって交わした最後の言葉でした。
元カノ、職場で色々と辛い立場になってたこと、私は気づいてあげられてなくて、元カノは私に会うことでその辛さを癒したかったのに、バカでした。
元カノ、ぎりぎりの精神状態を保てなくて、仕事を辞めて帰郷する決意を固めてしまったことに私は気づきませんでした。
会わなくなって2週間、やっぱり謝ろうと思って元カノのアパートを訪ねたら、元カノ、その3日前に引っ越していなくなってました。
会社も、辞めていました。
その数日後、
「黙って消えてごめんなさい。私に都会の暮らしは無理でした。さようなら。」
と最後のラインが来たとき、崩れ落ちるように両膝をゆっくり床に落とし、それから両肘を床につけ、拳で床を叩きながら泣いたのを今も覚えています。
この後、元カノがいない世界が虚しくなり、私も都会に疲れて、再三両親から戻って来いと言われていたことに甘えて、仕事を辞めて東北の郷里に帰郷しました。
大学4年、社会人3年、計7年の東京暮らしが終わりました。
私は、震災からの復興で人手不足にあえぐ故郷で就職し、昨年、28歳で結婚しました。
元カノ、今、何しているのでしょう。
色々余計なことを考えたり、心配したりしても仕方がないのにしてしまいます。
たとえ再び会っても、意味のない事なのに、もう一度会いたいと思ってしまいます。
もう、元カノには手は届かないのに、忘れることができないのです。