当時一番最寄りの総合図書館にBL小説があって、大量のどうでもいい本に紛れさせて無事に貸し出しできた時は心底ホッとしたし興奮した。
カバー絵につられてパラパラ立ち読みし出してすぐにヤバいのに気づいた!
めちゃめちゃ本気の濡れ場があったからだ。
アニメっぽいイラストの表紙に騙され、たぶん内容チェックされてない。
もはや図書館に置いていいレベルではなかった。
家に帰るとすぐに部屋で読み始めた。
男子校での教師と生徒の禁断の愛を書いたもので、もう読み進めながらやがてくる濡れ場を想像してわたしまで濡れてくる。
俺のはデカイから痛いかもよ…
王子様むたいなイラストの教師が美少年に挿入するシーンは何度も読み返したほどで、逆にもったいなくて一気に読めなかった。
顔は火照りお股まで火照る。
本当にあの衝撃ったらなかった!
12才の秋でまだランドセルを背負っていたわたしは、アナルセックスなんて知らなかった。
これを読んで男同士の場合はアナルにも入れるんだと知ったのです。
フェラチオもこの時に知ったような気がする。
男同士が男性器を舐め合う描写は頭がおかしくなりそうなくらい興奮してたと思う。
不思議と汚い感覚はなくて、はっきりと男性器に興味を持ってしまった。
その作品でわたしは、勃起、射精、自慰など様々な男の性的な事を学んだ。
当然わたしくらいの女の子が読むものではないのはわかっていたから、家に親がいる時には読むのを控えたほど慎重になっていた。
大人の女のヌードグラビアを見る男子よりタチが悪い気がした。
そんな時ですよ、連休を利用した自然体験教室が一泊で行われることを聞かされたのは。
これは言ってみれば地域別の林間学校みたいなものでした。
あらかじめ配られたスケジュールが載っているプリントを見て、わたしはこれに参加しよう!と思い立ちました。
自主性を重んじる趣旨か、思いの外選択肢が自由だった。
隠れて思う存分読書できる!
そう思ったのでした。→