25年ぶりに舞い戻った高校卒業までいた街。
親父の転勤で、中学と高校の6年間を過ごした。
本当は高校2年の終わりにオヤジの転勤があったけど、大学受験生だった俺と母は1年残り、1年だけ親父が単身赴任した。
だから、大学進学と共に母もオヤジの元へ行き、俺も帰省先がこの街じゃなくなった。
この街で、初めて出来た初カノと恋をし、愛を育み、高2の夏、処女と童貞で初体験した。
今でも初カノの写真を捨てずに持っている。
高校のセーラー服姿の写真を見ると、切ない別れをもい出して胸が軋む。
十数枚ある写真を見て、処女だった頃の写真と、女になった後の写真を分けられる。
一見何ら変わっていないけど、全部処女の可愛い女子高生に見えるけど、ああ、この写真の数時間後、処女喪失したんだとか、この頃にはもう騎乗位で腰振ってったなとか、全部覚えてる。
あの頃、デジカメはあったけどまだ汎用じゃなかった。
大学時代の元カノとのデジカメのハメ撮りはたくさんあるが、初カノはスナップしかない。
今、初カノの写真を見ると、初カノはこんな未熟な時に、初めて男に抱かれたなんて信じ難い。
夏の白いセーラー服の短い紺色のスカートから、白い足が目映いばかりに露出してる。
撮影の数時間後、初めて入ったラブホで、この足首を掴んで脚を開かせ、初々しいマンコにむしゃぶりついた俺。
その太腿の奥の白い肌に舌を這わせ、ワレメを舐めて、初カノを喘がせた。
生まれて初めて男に脚を開かせられ、ワレメを観察された初カノが、そのあまりの恥ずかしさに混乱して、羞恥と快感の区別さえ見失っていた。
愛する男のイチモツを求め、淫乱な自分を愛とごまかし、恥穴へイチモツを受け入れ、純潔を散らした高2の夏。
白いセーラー服から透けて見える白いブラ、輝くような笑顔が可愛い初カノだが、この時の初カノには既に処女膜は無く、少女ではなく女だった。
そのブラを剥ぎ取り、やっと膨らみきった乳を露出され、尖った乳頭をしゃぶられ、そして背後から乳房を掴みし抱かれながら、突き続けた俺。
写真の輝くような笑顔は、覚えたてのセックスの快楽に恍惚の表情となっていった。
その後の公園のブランコに座る初カノの白いセーラー服の下には、飛び散った精液をティッシュで拭いただけの、俺の精液の匂いが肌から漂っていた。
マックで撮られた一枚。
短いスカートの奥、見えそうで見えない白い太腿の奥。
この写真の初カノの恥穴にはタンポンが挿し込まれ、セックス中に来た生理にかこつけて、初めての中出しした精液が混じった経血で溢れていた。
この清純そうな笑顔の可愛い女子高生の恥穴に、精液が湛えられているなんて、信じられない。
ほんの1時間前まで、男の生イチモツで掻き回され、ヒイヒイ言ってたなんて、信じられない。
初カノと最後のセックスをして、別れた。
「俺、明日から東京だ。そして、お袋は親父の元へ引っ越す。だからもう、俺はこの街に帰省しない。今日で、お別れだ。さよなら。元気でな。」
「うん。明日、見送りには行かないよ。大泣きしそうだから。ここでさよなら。じゃあね。元気でね。」
背中を向けて歩き出したら、涙を見せたくなかったから、二度と振り向かなかった。
25年ぶりの街には、俺と女房と中2と小5の子供たちの4人でやって来た。
俺は、25年ぶりに街を歩いた。
初カノと入ったラブホ、あの頃と同じように佇んでいた。
お金がない時、セーラー服と学ランで立ちバックした、公園の障がい者用トイレ、新しくなっていた。
俺たちが6年間住んだ戸建ての貸家、俺と同年代の家族が住んでた。
小川にかかる橋を渡り、川沿いの柳の並木道を歩くと、初カノの実家がある。
懐かしい初カノの実家、一度もお邪魔したことはなかったけど、表札はあの頃のまま、白いミニバンと赤い軽自動車がとまってた。
自転車には俺と初カノが通った高校の通学許可証が張ってあり、懐かしさに包まれた。
誰が住んでいるのだろう。
高校生の子供がいるということは、初カノの弟家族ではなく、初カノ夫婦が住んでそうな気がして、暫し離れて見守った。
ミニバンに父親らしき男性が乗ると、高校生の女の子と、中学生くらいの男の子が乗ってきて、母親らしい女性が乗ってきた。
母親より、高校生の娘さんの顔で、初カノ一家と分かった。
あの写真の初カノにソックリだった。
走り去るミニバンに、
「可愛い娘さんだね。まだ、処女膜はあるのかい?」
と呟いたら、一気にあの頃の気持ちに戻っていった。
その瞬間、風景がセピア色に色褪せて、もう、戻らない過去なんだと悟った。