私の初めての人は、イトコのお兄ちゃんでした
私が中1の冬、祖母が突然亡くなった
祖母は、母の姉の家の近所に住んでいて大人達は祖母宅で忙しそうにしていた
私がつまらなそうにしていると叔母が「うちで漫画でも読んでらっしゃい」と言った。
聞くと、イトコの1人が家にいたらしい。
私は母に許可を得てから叔母の家に行った。
叔母の家に着きインターホンを押すと、だるそうなイトコの声が聞こえた。
この時、イトコは確か高1ぐらいでした。
叔母には息子が2人いて、このイトコは下の息子。
叔母が美人なので息子も中々のイケメンでした。
まぁ、当日の私はイトコをそんな目で見ていませんでしたが。
イトコのお兄ちゃんに漫画を貸して貰い数冊読んだとこで飽きてしまいました。
少年漫画は、ちょっと合わなかった。
お兄ちゃんはソファーに寝て薄い毛布をかけていた。
「蘭」
突然呼ばれて振り向くと、お兄ちゃんはこっちを見ていた。
「寒くないか?一緒に毛布に入る?」
ぼんやりとした頭で「狭いからいい」と断った。
「部屋に違う漫画あるよ」
そんな誘い文句に乗り、お兄ちゃんの部屋に行った。
ベットに転がり別の漫画を借りて読んでいたら、お兄ちゃんが横に寝転がってきた。
何もなく数十分経った頃
「蘭てキスした事ある?」突然聞いてきた。
「ないない」と言うと「してみない?」と…
これはヤバイと思ったけど、興味本意でキスぐらいいいかって思った。
漫画を置き、お兄ちゃんの方に向くと抱き締められキスをした。
子供同士、激しいキスではなかった。
唇をついばむようなキス。
お兄ちゃんは、私の胸を触ってから下も触ろうとしたので拒否した。
「もう帰る」
お兄ちゃんは黙っていた。
私は祖母宅に戻ったが誰にも言わなかった。
違うか、言えなかったのかも。
叔母に「漫画面白かった?」とか聞かれた記憶がある。
まさか数年後、お兄ちゃんが初めての人になるなんてこの時は思いもしなかった。