初デートの日。まだ、お昼食べたばかりの時間で明るかったけど、静かなところで熟女店員(よしかわさん)と二人きりでいるのは、なんだかドキドキ気分だった。
少し前に酔った旦那とセックスして妊娠してしまったとこぼした。
バカな旦那は外に出すからと言いながら思い切り中に出してしまい、よしかわさんは15年ぶりに妊娠、結局、堕胎したそうだ。
よしかわさんは、俺に避妊だけはしろと説教したが、セックスどころかキスさえしたこともないのに……。
よしかわさんは、シャツにジーンズと色気のない恰好だったが、夫婦の性生活についてこれだけオープンにしゃべれば、興味もわく。
「まだ旦那とキスしたりすんの?」 なんかそんなことを聞いてしまった。
よしかわさんもさすがに恥ずかしいのか、黙ってしまったが
「キスなんかずっとしてないよ~まぁ夫婦生活は月に1回ぐらいはあるけど。たまにしてあげんと・・・男は浮気するさかい」
俺はフーンとか言いながらも、興味津々だった。
避妊はコンドームなのかとか、子供たちに見られたことないのかとかそんな話をした。
「溜まってるときなんかはね、まぁ疲れてるときとか生理のときもあるし、旦那のをね・・・口でしてあげたりとか」
「マジ?よしかわさん、フェラチオできんの?」
というとバツが悪そうな顔して、
「なに、わたしのこんな話聞いて面白いん?」
と笑った。
なんだかシーンと静まり返ってしまった。
元々運転中は気が散るので、ラジオや音楽もかけてなかったし、黙ってしまうと静かすぎて気まずかった。
「ま、キスなんかもう10年ぐらいしてないかなー」
「よしかわさん、ちょっとお願いあるんだけど・・・」
俺は小さい声でゴニョゴニョ言ったつもりだったけど、よしかわさんには、はっきり聞こえたらしい。
「なに?もう・・・別に、いいけど、本当にしたいん?」
俺は返事もせずに母に顔を近づけると、よしかわさんがじっとこっちを見ている。
「目、開けてるとやりづらい」
「だって、こんなとこでしたことないし……。」
よしかわさんは照れまくった。
ムニっとした唇の感触。
少しだけ開いた口から母の吐息が流れ込んでくる。
よしかわさんから一度、唇を離すと
「こんなんでよかった?キス、ずいぶん久しぶりやし・・・」
「もっかい・・・」
今度は少し長く・・・そして唇を軽く舐めてみた。
そして、唇を離すと、よしかわさんが薄目を開けた。
嫌な顔はしていなかった。
今度は断りもせずに唇を重ねて舌を母の口の中へ入れてみた。
歯の表面を舐めると、よしかわさんも歯の隙間からそっと舌を突き出してきた。
舌先をチョンチョンと合わせると、頭がガツンと痺れるような感じがして、よしかわさんの口の中へ舌を滑り込ませようとすると、
「ちょっと待って」
とよしかわさんが唇を離した。
よしかわさんが手を突き出して、乱れた呼吸を整えると
「こんなんするって思っとらんかったから・・・ええよ、もう大丈夫」
シートベルトを外して顔を寄せてきた。