昨夜は僕の18歳の誕生日をお母さんと二人で祝った。去年までは父母揃って3人でレストランで祝ってもらったのに、その後両親は離婚して今はお母さんと二人暮らし。
食にワインを抜いて、18歳は昔なら本当はもう大人の仲間入りなんだから、今日はシゲルちゃんも飲みなさい、去年色々家の中が大変だだったのに第一志望のA大にストレートで受かるなんてシゲルちゃん本当に偉かった、お母さんたちのことで心配掛けてたのに、本当に、お母さんは泣き出して後は言葉に成らなかった。
それでもお母さんが涙をふいて二人で乾杯した、お母さん今日はシゲルのために折角思いっきりメイクに念を入れたのに、これじゃ台無しね、ううんすごく綺麗だよ、今晩のお母さん、でも僕いつものすっぴんのお母さんも大好きだよ、お母さんはどんな時でも最高だよ。シゲルちゃんは優しいので、お母さんが落ち込んでると思って元気づけてくれるのね、そうやって。
違うよ、本当にお母さんは僕の自慢のお母さんだよ。
それから盛り上がって赤と白をほとんど空けてしまった頃には12時を回っていて、ソファに移ってお母さんもかなり酔ってスカートが捲れて太腿が露わになって、お母さんも酔ってかなり大胆なことを口走っていた、吾郎さん(父のことを離婚後は名前で呼んでいる)、一体あんな女の何が良いのかしら、きっとお母さんがあまり相手しなかったからね、でもお母さんアレあんまり好きじゃないのよ、シゲルちゃん産んでからなんだかあの人に触られるのも嫌になっちゃって...きっとシゲルちゃんに夢中だからかしら。
今度結婚するとしたらシゲルちゃんみたいな人としたいな、お母さん。もう彼女いるんでしょ、色々メール来るじゃない、あんまりいろいろな人と付き合ってると本当の彼女出来ないわよ、あんなの皆友達だよ、友達って?それってプラトニックっていうこと?うーんじゃあもしかしてシゲルったらまだなの?女の人知らないの?嬉しいお母さんシゲルちゃんにはまだもう少し子供でいて欲しいの、お母さんだけの。
お母さんシゲルちゃんがどんな子と付き合うのか知りたいわ。
誰とも付き合わないよ、何故かお互いこのまま話し続けていると、何だか取り返しのつかないことになりそうな予感がして、暫く沈黙が続いた、それからお母さんが妙に気軽な調子で、でももう受験も済んだしシゲルちゃんもお母さんのアレで受験ストレス解消しなくても彼女何人も作ってね、何のこと?お母さん何のこと言ってるの?いやよ恥ずかしい、お母さんに言わせる気?お母さんだってお洗濯の時気が付いてたわよ、ううん怒ってるんじゃないの、お母さんの汚れたのをシゲルが見たら嫌われちゃうんじゃんないかって思うし、第一誰にもそんなもの見せたことないし、恥ずかしいじゃない。
ごめんなさい、お母さんには知られたくなかった、二度としません、本当よ怒ってなんかなし、何だか嬉しい気もして、でもシゲルちゃんの様な素敵な男の子が、そんなことで鎮めなくてもいくらでも彼女出来るし...お母さん、好きなんだ、お母さんのことが本気で好きなんだ、自分の気持ちが抑えられないんだ、お母さん僕だけのお母さんで居て欲しいんだ、お母さんシゲルちゃんと一緒じゃない、誰のでもないあなたのお母さんじゃない、そうじゃなくって、、、じゃあどういう意味なの?それは、、、言ってごらんなさい、、、お母さんとしたいんだ、え!、何云ってるの、解かってるの?
分の言っている事どういう意味かわかってるの?親子なのよ私たち。シゲルちゃんどうしてそんなこと、解かったお母さんが離婚して淋しいと心配してくれてるの?大丈夫よお母さんだってまだまだモテるのよ、離婚したっていうことをどこからか聞いていろんな人からお誘いあるんだから、知ってるよ、最近随分おしゃれして前は持っていなかった様なエッチな下着が増えて、知ってるよ、ああそうなのね、厭らしい、お母さんの下着チェックして、、、厭らしい
お母さん離婚するずっと前から今日まで傍に居る男はあなただけよ、そういうなりお母さんは泣きながら事部の部屋に駆け込んでドアを閉めた。