その日ユイは初日の研修だったので、あまり話すことはなかったが、ずっと気になってチラチラ見ていた。
(…すげぇ、かわいいよなぁ。身長は160ちょいくらい。
髪は茶色、きれいなストレートで首筋辺りで少し巻いている。
それにあのデニミニからすらっと伸びた足。
太ももがたまらない!)
ユイが軽く屈むようにしたり、こちらに背を向けたりしたときは、思わず視線が足に行ってしまった。
(あんな子と付き合えたら…向こうも自分を好きになってくれたらどんなに幸せだろう…)
今までテレビやAV、街中でしか見かけないような、一切自分が接点をもつことのないような女の子と知り合えた。
街中でこういう格好をした女の子とすれ違い、気になってチラッと見ることがあっても、それは100%なににも発展しないのがわかっている。
今は違う。もしかしたら……なんて。
リアルなとこ、パンティくらい拝めないかな?
これから同じ夜シフトなので二人きりでレジに入ることも多くなると思うと、心臓がバクバクし、頭の後ろがごーんとなる感覚がした。
家に帰り、ユイと付き合えたらってことをずっと妄想していたと思う。
好きな子では抜かないなんて意地は、ユイの太ももには通用しなかった。
……冷静になってみると、あんな子に彼氏がいないわけないよなと思った。
そもそも、トークで楽しませられるか?
それどころか、普通にしゃべれるか?
「うわっ、こいつネクラかよっ」とか思われて、すぐ辞めちゃったらどうしよう……
とか考えてたら、急に胸が締め付けられる感じがして悲しくなってきた。
どうせすぐ辞めるんだったら、せめてパンティくらい見ときたい。って、そんなんじゃダメだ!とりあえず、普通にしゃべればいいんだ!変によく見せようとしないで。
そうだ、まずは、友達になれるようにしよう……って、もしかして他の人ってふつうにこう考えるんだよな、きっと。
この時なんか急に、自己啓発本に書いてありそうなことを悟ったのを覚えている。
その後、今度はユイのリードであのデニミニを履いたまま、騎乗位で童貞を奪ってくれるのを妄想して抜いた。