4年前、大学1年の時の忘れられない初体験を書きます。
私は、高校のときは友達もほとんどおらず、クラスでも休み時間は寝たふりしてるようなやつでした。このころは、絶対大学デビューして、明るくてかわいい子と付き合ってHするということばかり考えていました。しかし、こんな自分が実際に大学に入学して、すぐにかわいい子と付き合えるようなイケてるやつになれるはずもなく、クラスでも周りとなじめず、サークルも入れませんでした。今思うと、必死に自分をよく見せようと振る舞ってるけど、イケてないオーラ漂うイタイ奴だったんだろうなぁと恥ずかしくなります。
結局、大学デビューの夢も4月でついえ死にたくなるほど絶望しましたが、まだバイトならと思いました。バイトなら、周りとうまくいかなくてもすぐにやめればいいし。
んで、やっぱ明るくてかわいい子っていったら、居酒屋とかクラブとかにいるんだろうなぁなんて思いましたが、まともに他人と話せない自分がそんなところで働けるはずもありません。結局、おとなしい雰囲気のある本屋ならバイトデビューにギリイケると思い、都内の某駅前にある小さな書店でバイトを始めました。
バイト初日、店の最寄り駅に着き緊張しながら15分くらい挨拶のイメトレしたり、咳払いしながらうろちょろし、時間になったので店に入り、レジに挨拶に行きました。レジには化粧っ気がなくおとなしそうな女の子がいました。「本屋にそんなかわいい子いるわけないよな」と思いつつ、その日は店長にタイムカードの打ち方、レジでの言葉遣いなどを教わりその子と話すことはありませんでした。
一週間後、基本的なレジ操作もだいたい覚え、社員からの指導も終わり、パートさんやバイトの人と二人でレジに入ることに。その日は初日の女の子と入りました。いきなり女の子と二人きりで、正直かなり緊張して声も震えるし変な汗とか出てました。最初はブックカバーの折り方とか仕事の話を事務的に話したりするだけで、あとは案外混む店だったのでずっとレジ打ちっぱなしでした。客足が減り暇になると、沈黙の時間となり気まずいので、なんか話し掛けないとなぁと思っていると彼女(以下:フユミ)のほうから話し掛けてきました。
フユミ「大学生なんですか?」
りょう「あ、はい。…フユミさんは大学生なんですか?」
フユミ「いや、私は…行ってないんだ。フリーターなの。」
フユミは18才、同い年のフリーターで、16で高校中退してからアルバイトをしてるとのこと。
りょう「あ、同い年なんだぁ。」
フユミ「そうだね。……」
りょう「……」
フユミ「……」
(やべぇ、話はずまねぇ。気まずいなぁ。やっぱ俺ダメだなぁ…)その後もあまり話すことなく、話してもあまり続かなかった。結局1時間だけいっしょで、18時でフユミは上がった。その後フユミのことを考えてた。初日は地味な感じとしか思わなかったし、実際すっぴん(たぶんだけど…)で、服装も普通のジーパンにちょっとだぼついた薄いトレーナーとオシャレではなかったが、目がキリッとしていて端正な顔立ちでなにより肌がすごく綺麗なのが印象的だった。(あれって結構美人なんじゃないかなぁ?)と思ったが、自分の好きなタイプはクラスのメインどこの女子みたいな明るい子で、それとは正反対だったので好きっていうふうにはならなかった。
フユミとは、週1、2日くらいいっしょになった。だんだんフユミと普通に話すようになってきた。
相変わらず話が続かないことも多かったが、相手がおとなしいフユミだったのでそれほど気にはならなかった。
女の子とこうして普通に話せる自分が嬉しくて、フユミは退屈なのかもしれないなとも思ったがフユミと話すのが楽しかった。
話を聞くと、普段は中学時代からの仲のいい友達と二人でいつも遊んでいるそうで、あまり友達が多いほうではないようだった。それに彼氏とかもいないんだろうなと話を聞いている限り感じた。
2ヶ月ぐらいして、同じ夜シフトのバイトの先輩が辞めることになり新しい人が入ってくることになった。初めての後輩ということもありかわいい子来ないかなという楽しみは2割くらいで、人見知りの自分は正直不安だった。ところが、どうやら新しく入ってくる人は既に決まっていて、フユミの友達でまた同い年の女の子ということだった。フユミの友達ならおとなしい子なんだろうなとちょっと安心した。
それから2週間して、店に行くと見知らぬ女の子がいた。
りょう「おはようございまーす。」店長「あっ、りょうくん、おはよう!こちら今日から働いてもらうユイさん。」
ユイ「はじめまして。ユイと申します。よろしくお願いします。」その子はにこっと笑って、おじぎした。その瞬間に、好きになってしまった。完全に一目惚れだった。
りょう「あっ、り、りょうと申します。よ、よろしくお願いします。」
ユイは、色白ですごく可愛くて普通の顔がすでににこっと笑っていて、よく笑う明るい子だった。デニミニのスカートにブーツ、上もなんていうのかはわからないが紫の薄手のものを肩に羽織っていて、今どきのオシャレな女の子だった。