妹の智江実は、まだ五歳の女の子。
赤いスカート、白いハイソックス、髪にはリボン。
ごく普通の女の子だ。
特別望んでいたわけではないが、ある日夢を見てしまった様だ…。
僕は、いつものように眠っていた。
そして、腹部に不意な温かさを感じて、目を冷ました。
起き上がろうとすると、目の前に何かあり、重みを感じられる。
それもその筈、僕の上に智江実が乗っていたのだ。
どうして、妹が乗っているのが分かったのか?
実は、部屋の中は薄明るい電光が点いていて、僕の視界には赤いスカート、
そして、純白のパンティが広がっていたのだ。
眠りに入っている僕には、当然「これは、夢なんだ…。」という意識はない。
そして、智江実は僕の両腿に手を当てながら、僕のペニスに舌を這わせている。
複雑な気持ちのまま、怒張したペニスは智江実の愛撫を受けている。
「何故?」
「智江実、何をしているんだ?」
「智江実、止めろ!」
言葉が頭に浮かびながら、僕は起き上がる事なくそのままで居た。
平常心が妹から受ける快楽に負けしまうのか…。
稚拙な口淫であったが、目の前に広がる赤いスカートと純白のパンティ、そし
て、
そこから漂う甘酸っぱい匂いが加わって性的に魅了しかけて来る。
とうとう智江実は、僕のペニスを小さな口の中へ咥え込み、髪を揺らしながら、
頭を上下させ始めた。
「智江実…。」
僕は、つい声を漏らしてしまったが、そのまま眠っている振りを続けた。
でも、股間はきっと震えていただろう…。
五歳の女の子には絶対に不可能な口淫は、やがて僕を絶頂へと導く。
「おにいちゃん…。」
一瞬、智江実の声が聞こえた。
生々しい音が、そのボルテージを上げて行く。
そして、ついに智江実の喉元深くへ僕の白液が吸い込まれて行った。
「智江実…。」
眠った振りをしたものの、僕の股間は正直だった。
閉じていた目を開くと、何と、そこに妹の姿はなかった。
でも、体が熱く、心臓は凄い音を立てている。
そして、ペニスは怒張したまま天を向いている。
「やはり、夢だ…。」
しかし、僕には思う所があった。
恐らく、憶測だろうが…。
僕の恋人の名前は、漢字は異なるが妹と同じ「千恵美」。
妹に、千恵美と愛し合っている所を見られてしまったのか…。
そして、妹はそれを真似したのか…。
理由は?
やはり、夢であろう…。
智江実、あれは夢だったんだよね?
夢でなければ、僕は悪いお兄ちゃんになってしまう…。
*** 完 ***