「どう?似合うかしら?」
風呂上がり、和室で全裸で正座していた私の前に、ボンデージ姿の母が、ヒールをカツカツと鳴らしながらあらわれました。
用意してきた黒いエナメルレザーのハイレグTバックのコルセット、網タイツ、赤いハイヒール…。
「こんな格好、恥ずかしいわ。おっぱいも丸出しだし、お尻も丸見えじゃないの」
「母さっ、いや、恵美子女王様、後ろを、後ろ姿も見せて下さい」
母がくるりと背を向けると、目の前に網タイツに包まれ、Tバックのくい込んだ巨尻があります。今まで何度、このお尻を妄想して自慰に耽ったことか!それが今、目の前にある。私は我慢できす、ペニスをしごきました。
「嫌だわ、何をしているの?」
振り向いた母がびっくりしたように言いました。
「毎日、恵美子女王様のお尻を妄想してオナニーしていました」
「まあ、そんなことしてたのね!エッチな子」
この旅行のため自慰を控えてきたこともあり、すぐ射精しそうになりハッとペニスをしごく手を自制しました。
母の前に正座し直し、土下座すると
「恵美子女王様、奴隷にしていじめて下さい」
と挨拶をしました。
母はSMとは無縁の、普通の主婦です。プロの女王様のようにはいきません。用意周到な私は、やって欲しいこと、プレイの内容を、便箋に箇条書きで書き連ねてきました。まるで思春期にラブレターを渡すように恥ずかしがりながら母に手渡します。
じっと便箋の内容に目を通した母は、恥じる様子も無く、ひとつひとつを声に出して読み上げました。
「顔の上に座って欲しい、唾やオシッコを飲まされたい、ハイヒールで顔とペニスを踏まれたい、網タイツの爪先を口に突っ込まれたい、ムチで打たれたい、ロウソクで責められたい…」
自分の変態的なマゾ性癖を読み上げられ、羞恥で顔が真っ赤になります。
「恵美子女王様、お願いします」
ボンデージ衣装を纏い女王様のコスプレの母に、もう一度土下座をして哀願しました。
「変態…私にこんなことしてほしいなんて、恥ずかしい子ね」
全裸で正座し性癖を読み上げられ、哀れなマザコンのМ男を微笑で見下ろす母。そんな状況でも、床の間の横の三面鏡に映る網タイツの尻を見てペニスが怒張してしまうのでした。