自分も悪いんだけど。運命というにはあまりに想定外な出来事。でも結局は俺もただのスケベ親父だと自覚した。
俺はバツ一。離婚後、妻と一人娘の紗季は実家の札幌に帰ったらしい。まあ、≪できちゃった結婚≫だったし、元妻にもともと貞操を求めるのも無理なくらい男性にルーズだったから、彼女に未練はなかったが、さすがに一人娘の紗季の将来は案じられた。
初めは養育費を送っていたのだが、元妻の金銭トラブルで元妻の口座が凍結、元妻自身も消息不明になってしまった。俺は、今さら結婚しなくてもパートナーには不自由しなかったので、問題なく暮らせた。
それから二十年くらいたち、俺は出張で久しぶりの札幌。自然と元妻との出会いの場所だったのでなんとなく感慨深かった。
仕事もだいたい落ち着き、女性が欲しくなった俺は、久しぶりに≪ススキノ≫へ遊びに行った。とある風俗施設のエントランスから個室に移動、自分好みの娘を指名しナカへ。
写真のイメージより実際に入室してきた≪ミク≫という女の子は幼さがあったが妙に落ち着きがあって、結構、エロい感じだった。
いつもならがっつく俺なのだが彼女の雰囲気が独特だったし、ちょっと終業直もあって、少し話そうとなった。
彼女も母子家庭だったと。母親が男に騙され借金地獄だったこと。風俗に勤める女性って殆どそんな背景多いですよね。
(まあ、そんなトコだろう)
そろそろかな~なんてタイミングはかっているとき、彼女の身の上話の気になったトコがあってそこから急に不安になっていった俺。そこから急速にどこかにいるはずの一人娘とこの≪ミクちゃん≫の背景が重なっていったのだった。
(まさか…もしかして…)
そう、思ってたずねてみようとしたけど、これ以上は個人情報だからとたしなめられ、促されるまま、サービスを受けてしまった。
(シタイから本来、ここに来たんだよね~)
俺は、心の片隅にその不安を置き去りにしたまま、自分の性欲を優先してしまった。
(なんか、実の娘とヤッテる気分がするなぁ~)
そんな背徳感が久しぶりに若い女性との行為をより深い快楽とさせてくれた。
時間がきて、ミクから「また来たら指名してね)といわれ俺はまた札幌に出張があったらねと笑顔で返した。
「そういえば、ミクちゃんの、本当の名前、教えてくれたら指名するね。」という俺。
「ほかの人には言わないでね、≪紗季≫というの!〕
普通の父親なら、こんな場合、もうココへは来ないだろう。でも俺は、また来たいと思ってしまった。
これって近親相姦なんでしょうね。